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第146話 11月20日(月)
学校の朝 朝8時
隣町小学校の異常事態
月曜の朝。 しかし、児童の3分の1が欠席。
いや、欠席ではない。 親たちは言う。 「祢古町に行きました」 「もう、帰ってきません」
残った児童たちも、そわそわしている。 みんな、同じ方向を向いて。
授業にならない。 教師も、集中できない。
全員が、同じことを考えている。 「私たちも、行く時が来た」
境界の消失 午後
警備員の最後の報告
境界の警備が、意味をなさなくなった。
人々が、堂々と祢古町へ入っていく。 止めようとしても、止められない。
警備員自身が、一緒に入りたくなる。
「もう、限界です」 「何の?」 「人間でいることの」
最後の警備員も、装備を脱ぎ捨てる。 そして、ゆっくりと歩き始める。
祢古町へ。 仲間たちのところへ。




