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第140話 11月14日(火)
匂いの変化 早朝
清掃員の証言
隣町の道路清掃。
「最近、町の匂いが変わった」
獣臭い、というほどではない。 でも、確実に何か違う。 野生の、でも不快ではない匂い。
そして、道路の汚れ方も変わった。 ゴミは減ったが、毛が増えた。 柔らかい、様々な色の毛。
「まるで、町全体が...」 言いかけて、止める。 考えたくない。 でも、心のどこかで理解している。
保健所への相談 午後
獣医師の報告
「飼い主不明の動物が増えています」
いや、正確には動物かどうかも不明。 二足歩行する猫のような何か。 服を着た犬のような何か。
保護しようとするが、すぐに逃げる。 それも、組織的に逃げる。 仲間を庇いながら、祢古町の方へ。
「あれは、動物ですか?」
「...分類できません」
「じゃあ、何なんですか?」
「新しい...何かです」




