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第133話 11月7日(火)
夜間の撮影 深夜2時
監視カメラの映像
町境に設置された監視カメラ。
深夜2時の映像に、異常が記録される。
祢古町側から、何かが出てくる。 四つ足の、獣のような影。 数十体。
しかし、町境で止まる。 そして、じっと隣町を見つめる。
その目が、カメラに向けられた瞬間、 映像は乱れ、記録が途切れる。
翌朝、カメラを確認すると、 レンズに毛が付着していた。
病院での相談増加 日中
隣町の総合病院
「爪が異常に伸びる」
「月を見ると体が熱くなる」
「猫の声が理解できる気がする」
同じような相談が急増。 しかし、医学的には異常なし。
むしろ、全員が健康体。 体温、血圧、すべて理想的。
医師の一人が、カルテに書く。 「身体的異常なし。むしろ最適化されている」
そして、ペンを置いて気づく。 自分の爪も、朝より伸びている。




