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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第五部 静かなる浸食(2023年11月)
126/169

第127話 11月1日(水) 最初の調査

最初の調査 朝8時


警察の調査報告書より


祢古町住民の安否確認のため、県警機動隊が町に入る。


しかし、人影は一切なし。


建物に損傷なし。 車は駐車場にそのまま。 電気、水道、ガスは通っている。


ただ、人だけがいない。


そして、奇妙な痕跡。


道路上に無数の足跡。すべて四つ足。 家の中に大量の抜け毛。 冷蔵庫には魚の骨だけ。


捜索は3時間で打ち切り。 理由:隊員の体調不良(全員が激しい頭痛を訴える)


隣町の住民の証言


「昨夜、祢古町の方から歌声が聞こえました」


複数の住民が同じ証言。


「にゃー、にゃー、という感じの」

「でも、悲しい歌じゃない」

「むしろ、幸せそうな」


録音を試みたが、機器には記録されず。 しかし、確かに聞こえたと全員が主張。


行政の対応 午後


町役場(隣町の出張所)での会議


祢古町の今後について緊急会議。


出席者全員が困惑。


「住民票上は3,127名が居住」

「しかし、全員が行方不明」

「いや、行方不明とも言えない」

「だって、誰も困っていない」


確かに、失踪届は一件も出ていない。 家族も親戚も、誰も探していない。


「みんな、納得している感じです」

「あるべき場所に行った、という感じで」


会議は結論が出ないまま終了。 ただし、町への立ち入りは制限することに。

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