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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第四部 深まる違和感(2023年10月)
124/169

第125話 10月26日(木)27日(金)

■10月26日(木)


静寂の前 終日


近づけない町


もう誰も、祢古町に近づけない。


見えない壁があるわけではない。


ただ、本能的な恐怖と、奇妙な憧れが混ざり合い、足がすくむ。


町は、完全な静寂に包まれている。


建物は残っているが、もう人間のものではない。


新しい住人たちのものだ。


準備 推測


小学校の体育館から、光が漏れている。


金色の、暖かい光。


何かが、準備されている。


28日の新月に向けて。


最後の、そして最初の儀式の準備が。


■10月27日(金)秋の遠足


もはや遠足ではない


この日、低学年の遠足が予定されていた。


しかし、もう人間の子供はいない。


代わりに、若い個体たちが群れを作って移動する。


森へ向かって。


本能的に、自然の中へ。


これが、新しい形の「遠足」。


人間の行事ではなく、群れの移動訓練。


最後の金曜日


祢古町にとって、最後の金曜日。


もう、曜日の概念もなくなりつつある。


あるのは、月の満ち欠けだけ。


明日は、月齢28日。


そして明後日、新月。


すべてが完成する日。

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