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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第四部 深まる違和感(2023年10月)
120/169

第121話 10月22日(日)

日曜日の静寂 朝


隣町から様子を見に来た人


祢古町の様子が気になって、車で来た。


でも、町に入れない。


物理的な障害はない。


でも、入ろうとすると、強い抵抗を感じる。


ここは、もう人間の町ではない、と。


遠くから見る限り、建物は無事。


でも、人の姿が見えない。


いや、よく見ると、動いている影がある。


屋根の上、塀の上、道路上。


四つ足の、しなやかな影。


そして、時折聞こえる声。


「にゃー、にゃー」


もう、この町は彼らのものだ。


商店街の日曜日 午後


最後まで開いていた店の店主


今日で店を閉める。


もう、人間の客は来ない。


来るのは、かつて人間だった者たち。


毛皮に覆われ、四つ足で歩き、でも優しい瞳をした者たち。


彼らは、もう買い物をしない。


ただ、挨拶に来る。


「にゃー」


私も答える。


「にゃー」


もう、言葉はいらない。


今夜、私も店を閉めて、仲間に加わろう。


月のない夜に向けて。

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