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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第四部 深まる違和感(2023年10月)
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第117話 10月18日(水)

朝の町 朝6時


ゴミ収集員の証言


水曜日は、可燃ゴミの日。


でも、祢古町のゴミが激減している。


特に、生ゴミがない。


かわりに、大量の抜け毛?


いや、これは人間の髪の毛じゃない。


もっと柔らかくて、もっと密度が高い。


そして、ゴミ袋を出しに来る住民たち。


もう、顔を隠そうともしない。


耳は完全に上部に移動し、 瞳は縦長になり、 口元には髭のようなものが。


でも、友好的だ。


「にゃー」と挨拶してくれる。


私も、つい「にゃー」と返してしまう。


授業参観の案内 午後


配布された手紙


10月末の授業参観の案内。


でも、文字がほとんど書かれていない。


日時:10月28日 午後3時 場所:体育館 内容:(ここは空白)


そして、紙全体から立ち上る匂い。


この匂いを嗅げば、すべてがわかる。


最後の集まり。 完成の時。 新月の下での統合。


もう、言葉は必要ない。


夕方の帰宅 午後5時


下校する親子の様子


親が迎えに来ている。


でも、もう親子の区別がつかない。


同じ大きさ、同じ姿勢、同じ歩き方。


手をつないで...いや、違う。


肩を寄せ合って、体をすり合わせながら歩いている。


人間の親子ではない。


でも、深い愛情を感じる。


群れの、本能的な愛情。

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