112/169
第113話 10月14日(土)
3連休初日 朝
郵便配達員の土曜配達
土曜日の配達。
祢古町は、ますます異様になっている。
配達物を入れようとポストに近づくと、
家の中から視線を感じる。
カーテンの隙間から、光る目が。
人間の目ではない。
もっと大きく、もっと輝いている。
そして、配達物を入れると、
すぐに取りに出てくる。
その手が...
手袋をしていても、形でわかる。
人間の手ではない。
商店街の土曜市 午前
最後まで営業している店主
土曜市も、もう形骸化している。
客は来るが、買い物をしない。
ただ、集まって、日向ぼっこをしている。
私の店の前にも、5〜6人。
いや、人?
もう区別がつかない。
二足で立っているが、時々四つ足になる。
服を着ているが、その下に毛皮が見える。
でも、平和的だ。
誰も害を与えない。
ただ、静かに時を過ごしている。




