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第111話 10月12日(木)
職員室の朝 朝7時30分
事務職員の視点
出勤して、違和感を覚える。
職員室の配置が変わっている。
机が円形に並べ直されている。
「なぜ?」
聞いても、誰も答えない。
でも、確かにこの方がいい。
みんなの顔が見える。
コミュニケーションが取りやすい。
人間の職員室から、新しい形へ。
群れの中心部のような配置へ。
体育の授業 3時間目
6年生の体育
運動会の練習。
でも、もう練習の必要はない。
全員が、完璧に動きを把握している。
「では、通しでやってみましょう」
音楽が流れる。
82人が、一つの生き物のように動く。
人間のダンスを超えている。
もっと流動的で、もっと有機的。
見ていて、涙が出そうになる。
美しい。
これが、本来の姿なのだ。
日没後の変化 午後5時30分
下校時刻を過ぎても
日が短くなってきた。
5時半には、もう薄暗い。
でも、子供たちはまだ学校にいる。
いや、増えている。
一度帰った子が、また戻ってきている。
保護者も一緒に。
みんな、月が昇るのを待っている。
今日は、月齢13日。
もうすぐ満月。
そして、その先の新月へ。




