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この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第四部 深まる違和感(2023年10月)
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第110話 10月11日(水)

朝礼 朝8時20分


校長・田中の視点


月に一度の全校朝礼。


でも、もう話すことがない。


壇上に立ち、子供たちを見渡す。


整然と並んでいる。


いや、並んでいるというより、一つの生き物のよう。


「おはようございます」


言おうとして、出てきたのは、


「にゃー」


一瞬の沈黙。


そして、全校児童が答える。


「にゃー」


これで、十分だった。


すべてが伝わった。


理科の観察 4時間目


4年生の理科


今日は、外で植物の観察。


でも、子供たちは植物を「見て」いない。


匂いを嗅ぎ、触り、時には舐めている。


「危ないよ」


注意しようとして、気づく。


彼らは、毒があるかどうか、本能でわかっている。


人間の子供なら知らないはずの知識を、体が覚えている。


これは、もう一つの知性だ。


言葉や文字ではない、もっと根源的な知性。


下校後の集い 午後4時


アパートから見ていた住民


毎日、下校後に子供たちが集まる。


今日は、大人も混じっている。


保護者か?いや、もっと多い。


近所の人たちも集まっている。


みんな、校庭で同じ動きをしている。


体を低くして、ゆっくりと歩く。


時折、「にゃー」という声が響く。


まるで、練習しているような。


何の練習?


いや、わかっている。


本来の姿で動くための練習だ。

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