第105話 10月6日(金)読書週間最終日
読書週間最終日 終日
図書室の一日
読書週間最終日。
でも、もう本を「読んで」いる子はいない。
本を抱いて、その匂いを嗅いでいる。
ページの間に顔を埋めている。
それで、内容を吸収している。
文字という媒体を経由せずに、直接物語を取り込んでいる。
私も試してみる。
古い本の匂いの中に、確かに物語がある。
インクと紙が醸し出す、記憶の香り。
これが、新しい読書の形。
給食時間の完全同期 12時20分
栄養士・橋本の視点
今日の給食風景は、圧巻だった。
全校児童が:
12時20分00秒に着席
12時20分30秒に配膳開始
12時25分00秒に配膳完了
12時25分30秒に食事開始
12時40分00秒に食事終了
12時45分00秒に片付け完了
時計を見ている子は一人もいない。
でも、秒単位で動きが揃っている。
もはや、個別の時間感覚ではない。
群れ全体で、一つの時を刻んでいる。
職員会議 午後3時45分
会議の様子
10月最初の職員会議。
議題は運動会について。
でも、話し合うことがない。
みんな、同じイメージを共有している。
「10月21日、午後3時開始」
それだけ確認して、頷き合う。
あとは、無言の時間。
でも、コミュニケーションは続いている。
目と目で、微かな身じろぎで、呼吸のリズムで。
人間の会議を超えた、新しい合意形成。




