表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この町のネコ、やっぱりおかしい ー市立祢古小学校記録集ー  作者: 大西さん
第四部 深まる違和感(2023年10月)
104/169

第105話 10月6日(金)読書週間最終日

読書週間最終日 終日


図書室の一日


読書週間最終日。


でも、もう本を「読んで」いる子はいない。


本を抱いて、その匂いを嗅いでいる。


ページの間に顔を埋めている。


それで、内容を吸収している。


文字という媒体を経由せずに、直接物語を取り込んでいる。


私も試してみる。


古い本の匂いの中に、確かに物語がある。


インクと紙が醸し出す、記憶の香り。


これが、新しい読書の形。


給食時間の完全同期 12時20分


栄養士・橋本の視点


今日の給食風景は、圧巻だった。


全校児童が:


12時20分00秒に着席


12時20分30秒に配膳開始


12時25分00秒に配膳完了


12時25分30秒に食事開始


12時40分00秒に食事終了


12時45分00秒に片付け完了


時計を見ている子は一人もいない。


でも、秒単位で動きが揃っている。


もはや、個別の時間感覚ではない。


群れ全体で、一つの時を刻んでいる。


職員会議 午後3時45分


会議の様子


10月最初の職員会議。


議題は運動会について。


でも、話し合うことがない。


みんな、同じイメージを共有している。


「10月21日、午後3時開始」


それだけ確認して、頷き合う。


あとは、無言の時間。


でも、コミュニケーションは続いている。


目と目で、微かな身じろぎで、呼吸のリズムで。


人間の会議を超えた、新しい合意形成。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ