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幻想奇譚

【番】作品解説

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

創作部。の兄さんの話。

そして幻想奇譚です。


あのレベルにならないととは思っているんですよ。

元旦の翌日に私は前から行きたかった美術館に行く事にした。赤茶の煉瓦犇めく明治の山の手を色濃く残すこの街は、高貴でありなが親しみ易さを残す。そうして吸い込まれる様にして、美術館の内部へと足を踏み入れた。

踏み入れた時にまず感じるのは静寂。鞄に付けた飾りが揺れるのが気になる程だった。唯一許されるのは己の足音のみ。ただ控え目に響いて反響する。

私はその静謐の中の主と黙って目を合わせる。

柔らかい曲線で描かれた輪郭や衣類。けれども最後まで掠れる事なく、ぺったりと絵の具が貼り付いている。其れは色付けされた衣装にも言える事で、丁寧なベタ塗りだった。

けれども特筆すべきはその塗り方よりも、その画家の描く表情であった。

何より非常に人間らしい。蔑みや嘲笑、そして憐憫がシンプルに描かれている。書き込みが少ないにもかかわらず、こうして印象付けられるのは、ある意味才能と言えるだろう。

あぁ、やはり美術館というのは、こうした楽しみがある。人の生身の表情と相対した時と全く異なる表情。けれども感じた先にあるものは全く同じものなのだ。

そう内心嬉々として巡っていると、動物達のデッサンが目に入った。どれも今までのべた塗り飛ばし異なり、鉛筆で何重にも重ねて作られた作品達。勿論、画家である故に、上手い事は言うまでもないのだが、それより気になったのは隣の解説だった。

先ほど見てきた絵と同じように、人間らしい言葉が並んでいる。蔑みや嘲笑、そして憐憫などの言葉が皮肉に包まれて鎮座していた。

だがその文章一つ一つ、これが脱帽だった。今までのテーマに逸れる事無く描かれている。動物の姿、動きを余す事無く人の様に表すその様は、この空間に浮くことがないのである。

あぁ、私もまだ……まだなのだ。皮肉を交えながらも、人を唸らせる様な文を書くにはまだ程遠い。一体どれ程書き続ければ、こうなるのだろう?


「美術館、どうだった?」

「行くことをお勧めするよ。そして解説に脱帽すると良い。私が言った事が恐らく分かると思うから」

書いているのは恐らく 創作部 の兄さん。

妹に『様々なものを見ろ』と言うだけの事はあり、本人もかなりの放浪癖があります。


ちなみに個人的には次回の展覧会の方が楽しみです。

知ってるものが出るので。


作品の塗りはとてもぺったりとしてます。

ベタ塗りと曲線で彩られた絵達です。

でも人の表情は其れに反して生々しいんですよ。

瞳一つ見ただけで、感情で殴りつけられる感じ。


んでもって隣の解説が脱帽級に上手かった話でも。

書かれているは、その動物にたいする皮肉です。

けれども前回お話した通りのテーマに沿って描かれているんですよ。

印象的だったのは、『孔雀』。

あれを花婿と称して展開していく話。、


どこまで頑張っても、兄さんはアマチュアなんだよなぁ……と苦しくなりました。

あのレベルを常時投げられるのがプロだと思うんですよ。


私の中で表現に納得したのって

赤い庭 ぐらいなものなので。

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