表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

友達と間違ってヤンキーを叩いてしまった。〜後悔してももう遅い。ボコボコにされて七針縫います〜

作者: 夜桜紅葉

やばい。

学校の廊下を歩いていた友達に対して、いつものようにペシッと頭と軽口を叩きながら挨拶した。

そのはずだったのに……。


「よっ。元気かぁ~? あれ、なんかお前日焼けした? 黒っ。全身に墨汁でも塗りたくってんのか? なんちゃって。ハハハ。……あ、え……?」

「んだよ。アァ?」


振り返ったのはヤンキーだった。


一個上の先輩だ。

僕の顔からサーッと血の気が引いた。


真っ先に友達を恨んだ。


ちくしょう。

お前の後ろ姿がこの先輩に似てるせいで、とんでもないことになってしまったじゃないか。

どうしてくれるんだ。


ヤンキー先輩が僕に詰め寄ってくる。

胸倉を掴まれて壁際に押しやられた。


「おい。なんだ、喧嘩売ってんのかテメェ」

「の、望むところです!?」

「ハァ? 望むところですぅ?」


間違えた。


気が動転して致命的なセリフが口をついて出てしまった。

命に関わる言い間違いだ。


なんだよ望むところって。

望むな。


やばいやばい。

ヤンキー先輩の顔の血管がピキピキッと浮き出てきた。


「ハッ。いい度胸じゃねぇか。ここじゃアレだ。ツラ貸しやがれ」


「ま、待ってください! 痛い痛い! あ、ちょ、もうッ! 待ってくださいって言ってんだろこの変態! どこ触ってんのよ!」


こんな時でも僕の無能な口は軽口を叩いて状況を絶望的にする。


とうとう先輩から腹に一発貰った。

めっちゃ痛い。

それにより僕は完全に抵抗する意思を無くした。


それからは校舎裏まで引きずられ、殴られ蹴られの大惨事。

結局この日は救急車のお世話になった。


そして七針縫う大怪我を以って、僕は軽口も程々にするべきだという教訓を得たのだった。

読んでくださりありがとうございます。

こんな感じで短めの話もちょくちょく投稿しているので、別の作品でもまたお会いできたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ