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疑神暗鬼  作者: MEGA
4/5

第肆話  神借

「無疑、涼斗電話を無視すんなよ」

そう言って部長が電話に出る

『ああ、大御です。そろそろお風呂の時間となります。早めにお越し下さい」

「だそうだ。ほら風呂に行こうぜ」

お風呂の前で大御さんが待っていた

「こちらの黄色い鍵で風呂の扉が開きます。

風呂から上がったらフロントにて返却してください。

ではまた後ほど」

そういって大御さんはフロントに帰っていった

「じゃ早速入るか」

そういって男子風呂の鍵を開ける

部長と俺は入るが無疑が一向に入ってこようとしない

「あのさ、なんで俺が男だと思ったの?」

「お前が女だっていう冗談はいいから入るぞ」

「…はーい」

風呂はサウナは壊れていたが露天風呂があり前回と変わっていないようだ

「二人に聞きたいことがあるんだけど...青井さんって分かる?」

「青井さんって誰だ?」

「信じてくれないかもしれないけどさ、実は一回ここにきてそして死んでループしているんだよ」

「涼斗大丈夫か。いつも以上におかしいぞ」

「いや部長涼斗の話は本当かもしれないよ。だって量とが僕の演技を見破れるわけがないじゃん」

ムカつく理由だが信じてもらえたのはありがたい

「一応信じてもらえるように、都海大学の青井さんって人が水の間に泊まってるよ」

「ふーん?まあいい。反省会もしなければいけないしさっさと風呂を出よう」

食堂に向かうと扉が空いておりお好きな席にお座りくださいと看板が立っていた

「色々話したいし半個室に行こう」

そして半個室で前回のことを説明した

青井さんが死んだことも侍の鬼のことも十字架の鬼のことも喋った

無疑は興味深そうに、部長は疑いを持ちつつも聞いてくれた

「て感じで色々あって」

「大御です。すいません、そろそろ他のお客様が来てしまうのでお部屋に戻ってもらえないでしょうか」

「すいません、色々話していたので。いま出ます。ほら早くでろ無疑、涼斗」

部長に言われ食堂から出た

「ごめん部長完全に忘れてた。

でもこれは一大事だから」

「いいだろう許してやる」

よし、ちょろい

「後で説教な」

あ、終わった

「あれ、君たちは炎の間に泊まっている子たちかな?

こんばんわ。自分は都海大学に通っている青井だよ

番頭さんに平ヶ泉中学の子が泊まるって聞いてね

良かったよ歌舞伎達磨。でもアレンジ見たら元のやつも見たくなってここにきたんだけど

まさか君たちがいるとはね

アドバイスくらいならできるからなにか聞きたいことはある?」

「いや大丈夫です。やっぱ演技は自分で学ばないと意味がないんで」

「そう?じゃ最後に一つ、演技で大事なのは自分を空っぽにすることだよ

じゃあまたどこかで」

そう言って青井さんと別れ部屋に入る

「部長思い出した?」

「ああ完全に」

「やっぱりか、だって青井さんと話してるときの声のトーンが変だったからさ

無疑はどう思い出した?」

「うんまあほとんどね」

「さてと、どうする。部長?」

「一旦夜の青井さんは無視して、部屋を探索しよう」

そしてみんなで部屋を探索する

「部長、無疑。この本」

本のタイトルは<夢物語>

「誰が読む?」

「それはもう見つけた人が読んでもらって」

「OK、じゃ読むぞ

この地域にはある伝承がある

その伝承を夢物語という

夢物語とは神に気に入られると夢のような場所に行く

そこでは死ぬか3日経つと初日に戻る

そして帰ってこれるかどうかは本人次第となる

そして神借じんしゃくという力をもらえその神借とは誰かの記憶が流れ込む力

だが使うと人の記憶を見るかループすると精神力が減っていく

神借が使えるところは輝いて見え精神力は目を瞑るとハートの数でわかる

ハートは全部で10個で神借一回で2ハート、ループで1ハート減る

ループをすると全回復するが最大値が減るが神借は最大値は減らない

そして神借はその力の存在を知らないと使えない

神借は概念であり存在ではない

だが貸与が成立する

そして神借とは神の力を人に貸したものと言われる

だから神借というのだ

だって」

「まさにその<夢物語>のままだな」

「でもそこには神借があるから同じはないんじゃない?」

「部長、無疑、部屋の真ん中見て」

部屋の中央が白い塵で輝いていた

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