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【6万PV感謝!】ドラゴンLOVER  作者: eXciter
第一章:葬星の竜-Dragon of the destiny-
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登場人物と世界観の説明①


◇ここまでの登場人物と世界観のまとめ


■登場人物■


〇アニィ・リム


 本作の主人公。現代日本でいうと17歳相当。内気で引っ込み思案だが、内面には強烈な怒りが渦巻いており、一度感情が昂ると止められなくなる。

 ドラゴンへの騎乗と魔術の行使が一般的であるこの世界で、ただ一人ドラゴンに騎乗を拒否され、魔術も使えなかったことで、ヘクティ村では毎日虐待を受けていた。

しかしある日プリスと出会い、その背に乗って魔術にも開眼。村を襲った怪物「邪星獣」を皆殺しにした末、鬱積した憎悪をぶつけるべく村人たちまでも痛めつけた。

自覚なき初恋の相手プリスに導かれ、自由への渇望も相まって、「邪星皇」を斃すべく旅にる。


 行使する魔術は「質量を持った光」。

アニィが思い描いた通りに形を変え、確かな質量と桁違いの殺傷力を以って敵を屠る、一撃必殺の技。


・名前は「アンリミテッド」から。



〇プリス


 本作のもう一人の主人公。陽光に当たると七色に輝く石英状の鱗を持つ「葬星の竜」。

知能が高く、思念を言語化して伝える魔術を持つが、高慢ちきで口が悪い。しかし相棒に選んだアニィには優しい。

 ヘクティ村の外れの湖に棲み続け、ある日アニィの声に誘われるように顔を出し、邂逅を果たした。

アニィの真の願いである「自由への渇望」を聞き届け、彼女を一心同体のパートナー「ドラゴンラヴァー」に選ぶ。

「邪星皇」についての知識は過去の「葬星の竜」から連綿と受け継いでいるが、多くは知らない。

邪星皇を斃す宿命を持ち、アニィを討伐の旅へと導く。


 翼から魔術の光を発し、敵を縛ったり傷を癒したりと様々な奇跡を起こす。

また、口からは強烈な光線を吐き出す。


・名前は「プリズム」から。



〇パル・ネイヴァ


 アニィの親友。アニィと同じく、現代日本でいうと17歳相当。明るく、物をはっきり言う性格。

辛い目に遭い続けるアニィを支えつつ、アニィやチャムらと共に村を出る時を待ち続けていた。

パッフことパシフィアとは幼いころからの相棒。実は7歳相当の頃には既に『ドラゴンラヴァー』に選ばれていた。

ヘクティ村は嫌っているが、村のドラゴン達とは仲が良く、魔術を用いた鍛錬で独自の空中戦用格闘術を編み出した。短剣と弓矢の扱いに長ける。


 行使する魔術は「身体強化」。

ドラゴンの全長の倍ほどの高さまで垂直でジャンプし、腕力も成人男性を片手でひねりつぶすほど。

7歳相当の頃から強化した体で鍛錬していたため、魔術抜きでも恐るべき身体能力を誇る。


・名前は「友達(Pal)」+「隣人(Neighbor)」から。



〇パシフィア


 パルの相棒。コーラルピンクの鱗を持つドラゴン。

ヘクティ村の他のドラゴンと比べてやや精神年齢が低く、それゆえか表情がころころ変わる。

村にいた頃は特に能力を見せていなかったが、邪星獣の襲来で真の能力の一端を垣間見せた。

プリスと違って人類の言語は理解していないが、ネイヴァ姉妹とは意思の疎通が可能。


 口から強烈な水流を吐くほか、水の形を自由に操る魔術を行使する。


・名前は「パシフィック」から。今の所本作のマスコットポジション。



〇チャム・ネイヴァ


 パルの妹。まだ幼く、体も小さいためドラゴンには乗れない。

アニィの事が大好きで、彼女の笑顔が何よりの望み。

フータとは幼いころからの親友。


・名前は「仲良し(Chum)」から。


〇フータ


 チャムの親友。モフルタイガーという動物らしい。

常に気の抜けた顔で「フニ~」と鳴く。

チャムとは言語を介さずに意思疎通ができるほどの仲。


・名前の由来は特に無し。ビジュアルは前作「爆装特警クィンビー」のトラゾーと同一。

幼女には毛玉を。



▼村人たち


 村一番のドラゴン乗りを自称するゲイス、その恋人でアニィの姉でもあるジャスタ、アニィの両親であるアンティラとオンリなどがいる。

彼らを筆頭にヘクティ村の住人達は大半がアニィを虐待している。

一方、村の学校の教師ティッチ・センティや学校の子供達はアニィとは友好的。



■世界観■


△文明の成り立ち


 この世界ではドラゴンの生態を基準とした文明が成立している。

長さ、重さ、時間、速さ、貨幣などは全てドラゴンの行動や体のパーツが由来である。

数字や数の概念、言語は我々の現実の世界に極めて近いが、日本語と英語のような言語の違いはただの言い換えに過ぎない。


 また舞台となる惑星は太陽の周囲を公転および自転しており、朝・昼・夕方・夜、日の出や日没などは現実と同様。

しかし時間の単位はドラゴンに由来しているため、あくまで太陽の位置の変化自体が概念として時間に結び付いているわけではない。

この世界では「時間に合致した現象」に過ぎず、現実世界で言うと「冬になったら草が枯れる」程度のことである。


単位の例は以下の通り。

なお、下記の説明文内の「ドラゴン」は、「平均的なサイズと身体能力を持つ成体ドラゴン」の意。


・ドラゴンの呼吸時間を元に定めた時間の単位「ブリス」

吸う・吐くを一度ずつ行った時間で、1ブリスにつき2秒ほど。

これを30倍することで1フブリス(30ブリス=60秒=1())、さらに60倍することで1ジブリス(60ジブリス=60分=1()間)となる。


・ドラゴンが翼の上下=羽ばたき(フラップ)1度での移動距離を元にした長さの単位「ドラフラプ」。

1ドラフラプは50メートルほど。

これ以外にも長さや距離の単位には、ドラゴンの身体のパーツや移動距離を元にしたものがある。


・ドラゴンの鼻先から尾の先端までの長さ=()長を元にした「ドラゼン」。

1ドラゼンは15メートルほど。



△ドラゴニア=エイジ


 人類とドラゴンが共生する時代。

具体的な起源は不明で、いつの時代に何が起こって共生が始まったかは定かではない。

本編中の8225年という年代も、それに気づいた時期からの数え始めである。

なお、この「年」という単位から、ドラゴンを基準とした単位が生まれる以前の時代が存在したことを示唆している。



△魔力と魔術


 この世界の人類の体内には、非実体型エネルギー「魔力」が存在すると言われている。

この放出の感覚は息を吐きだすのに近く、やりすぎれば魔力を消費し、「魔力切れ」を起こす。

体外に放出した魔力は大気中の元素の影響を受けて火・水・風などに変化する。

この現象を、この世界では一般的に「魔術」と呼んでいる。


 体内に宿る魔力の量は体形・体の大きさと無関係であり、平均的な人間のサイズでも怪物じみた魔力を持つ者は存在する。

しかし人間の体格はそれほどの魔力を放出するには小さすぎ、目詰まりのような状態になってしまう。

逆に魔力量の少ない者は自由に魔術を行使できるが、実際は矮小な魔力しか持っておらず、いかな魔力を行使しようと、巨大な魔力を持つ相手に対しては無力である。

上記のように体外に放出した時に起こる変化も、魔力が矮小かつ脆弱故に外界の元素の影響を受けやすいため。


 ドラゴンとドラゴンラヴァーの詳細を記した文献は僅かに残っているのみで、この実情はドラゴニア=エイジ8225年には殆ど知られていない。

即ち魔力量と社会での立場が反比例しており、巨大な魔力を持つ者は魔術を使えず、魔術の使用が常識のこの世界では肩身の狭い想いをすることになる。



△超生物ドラゴン


 いかなる進化の系譜にも属さず、極めて独特な生態と強大な膂力を持つ大型の生物、それがドラゴンである。

屈強にして優美な体躯を持ち、肉食の獣を思わせる四肢に加えて背中には巨大な翼、尾と首が長く伸びて頭部には角が生えている。


 見た目はファンタジー文学等における典型的なドラゴンそのもので、全身は艶やかな鱗に包まれており、すらりと伸びた四肢と首に長い尾、蝙蝠に似た翼を持ち、やや前後に長い頭部には角が生えている。

概して高い知能と地上のどの動物より大きな体格を持ち、それでいて翼によって空を飛ぶなど、いかなる生物をも凌駕する身体能力を持つ。

体躯が大きいと言っても海中にいる超巨大な獣・怪物よりは流石に小さいが、それでも地上の動物としては桁外れの大きさを誇る。

8千年以上の時を人類と共生しながら、解剖どころか肉体の一片すら採取されたことがないため、食料を必要としない理由などは謎に包まれている。

稀に後ろ足のみで立って歩く種、食事を採る種、鉄のごとき強固な鱗を持つ種などもいるという。


第12話時点では断片的に詳細が明かされたのみであるが、『ドラゴンラヴァー』という一心同体の存在を得ることで、初めて魔術の行使が可能になることが判明。

また、プリスのみは「葬星の竜」という独特の役目を持っている。

人類と共生しているとは書いたが、実際の所はドラゴンの方が生物として格上である。



竜愛づる者(ドラゴンラヴァー)


 ドラゴンが選び、一心同体の関係となる人間。

人類の常識から外れた巨大な魔力を持ち、ドラゴンを信じて自らの望みを打ち明けられる人間のみが選ばれる。

人間からドラゴンに対して申し出ることはできず、あくまでも選ぶのはドラゴンの側である。

選ばれる素質を見分ける点がいくつかあり、魔術を使えない、身体能力が異様に高い、という二つの特徴が特に目立つ。

ただしドラゴンは人格も見て選んでいるため、素質があっても人間的にふさわしくなければドラゴンラヴァーには選ばれない。


 魔力の巨大さゆえに魔術を使えない者がドラゴンラヴァーとなることで、ドラゴンと互いに魔力の出口を『肩代わり』することになり、両者ともに魔術の自由な行使が初めて可能になる。

また、ドラゴンラヴァーの持つ魔力は強力ゆえに外界の元素の影響を受けづらく、独特な魔術になることが多い。



△邪星皇と邪星獣


 邪星皇(じゃせいおう)について、プリスの説明では『星を丸ごと喰らうような化物』以上に言及されていない。

これはプリス自身が邪星皇について正確な知識を持っていないためであり、持っているのはあくまで代々の「葬星の竜」から受け継がれてきた表面的な情報のみである。

活動を開始するまで休眠していた期間が恐ろしく長く、いつ目覚めるかはプリスも知らなかった。

その正体は物語の進展とともに明かされる。


 邪星獣(じゃせいじゅう)は上記の邪星皇の配下。

ドラゴンと酷似した身体的特徴を持つが、左右に広がった頭部と3対6個の目、ドラゴンよりやや後ろよりの翼、骨格を持たない体など、体組織は異なる。

また、ドラゴン程ではないが高めの知能を持ち、中には人間に対して悪意に満ちた行動を取ったり、現地で指揮を取ったりもする。

特に強大な魔力を持つ者やドラゴンなどを敵視しており、ヘクティ村を襲撃した時はアニィとプリスを最優先で排除しようとした。




以下、物語の進行に応じて各章ごとにまとめを展開。


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