登場人物と世界観のまとめ⑤
◇ここまでの登場人物と世界観のまとめ⑤
■登場人物■
〇アニィ・リム
本作の主人公。現代日本でいうと17歳相当。内気で引っ込み思案だが、少しずつ積極的に変わり始めている。
内面には強烈で無軌道な怒りが渦巻いており、一度感情が昂ると止められなくなる。
第5章ではフリーダ・ハイライズと出会い、『魔力整流』の魔法を施され、怒りの感情の抑制に成功。
無数の邪星獣を相手にしても怒ることなく、極めて冷静に斃すことに成功した。
しかしこの魔法は、現時点では応急処置に過ぎないため、本格的な対策が必要である。
行使する魔術は「質量を持った光」。
必殺の光剣は加速度的に巨大化し、更にはプリズムの鋼線、渦を巻く魔術の大砲などを使えるようになった。
・必殺技は全て『伝説巨神イデオン』の武器がモチーフ。
(結晶の剣:イデオンソード、全方位プリズム線:全方位ミサイル、結晶砲:イデオンガン)
〇プリス
本作のもう一人の主人公。陽光に当たると七色に輝く石英状の鱗を持つ「葬星の竜」。
普段は高慢ちきで口が悪いが、相棒のアニィには優しい。
アニィへの愛を自覚してから、常にアニィに寄り添い、励ましたり諭したりしている。
より一層優しくなり、アニィを以前以上に気遣うようになった。
翼から魔術の光を発し、敵を縛る糸を出したり傷を癒したりと様々な奇跡を起こす。
今回は魔術を用いた戦闘より、アニィのサポートや行動方針の決定の方が多い。
アニィと共に、チームの指揮官担当になりつつある。
〇パル・ネイヴァ
アニィの親友。アニィと同じく、現代日本でいうと17歳相当。明るく、物をはっきり言う性格。
フリーダが『ドラゴンラヴァー』であることに唯一気付き、フリーダ自身にも気づかせた。
行使する魔術は「身体強化」。
自分の体に掛ければ凄まじい身体能力を発揮し、輝ける鋼製の武器に掛ければ硬度や破壊力を強化できる。
アグリミノル町で入手した手甲により、腕力も脚力と同様に超強化できるようになった。
〇パシフィア
パルの相棒。愛称「パッフ」。コーラルピンクの鱗を持つドラゴン。
他のドラゴンと比べてやや精神年齢が低く、それゆえか表情がころころ変わる。
水を扱う魔術を使い、アニィ不調時は水回りの世話を引き受ける。
初めて出会ったクラウを恐れず、最初に握手を交わす。
口から強烈な水流を吐くほか、水の形を自由に操る魔術を行使する。
〇カゲサキ=ヒナ
アニィ達の仲間の剣士の少女。現代日本で言うと18歳相当。
フェデルガイア連邦の遥か東にあるヤマト皇国出身。高速の剣術を得意とする。
聴覚の鋭敏さで、フリーダやケイジェルの声からそれぞれの本心に気付いた。
また前章で入手した鈴を用いて、この章からエコーロケーションで周辺の状況を感知している。
行使する魔術は「行動の加速」。一つ一つの行動がけた違いに速くなる。
クロガネの加速走行魔術と合わせることで、邪星獣や魔術防御を両断する必殺剣となる。
〇クロガネ
ヒナの相棒。黒に近い金属色の鱗を持つドラゴン。物静かだが、常にヒナの事を思いやっている。
ヒナとは彼女が里の壊滅から逃れた時に出会い、しばらく過ごすうちにいつの間にか生涯の友となっていた。
共に生きるために常にヒナに寄り添い、時に目の代わりとなるけなげなドラゴン。
口から邪星獣のものに似た鉄の弾丸吐くほか、高速走行の魔術を行使する。
突進攻撃の他、ヒナの行動加速魔術と合わせることで邪星獣を両断する必殺剣を編み出した。
〇フリーダ・ハイライズ
マナスタディア魔法学園都市で新たに加わった、魔法の天才。現代日本で言うと17歳相当。
明るく人懐っこく、好奇心と知識欲が旺盛で豊かな発想力を持つ。
授業の一環である邪星獣討伐演習(当時はただの怪物扱い)で、ある生徒たちの魔力を消滅させてた。
さらに学園の生徒達は転移の魔術を過度に危険視し、父親からはひたすら侮辱される日々を送っていた。
父親に半ば無理やり連れてこられた『天空図書館』で鬱屈した日々を過ごし、全てを諦めかけていた。
しかしアニィ達のアグリミノルでの戦いを見てから、彼女達に憧れるようになる。
同時に自分の夢である『魔法合成魔法』をついに実証できるものと期待。
邪星獣の襲撃と同時に、自分を束縛し続けていた父に別離を叩き付け、アニィ達の旅に同行することを決めた。
在学中に血反吐を吐くほどの努力を重ね、魔力の挙動そのものを感知する能力を身に着けた。
これによって通常は使えないはずの一般魔術を3種類習得、そして『魔法合成魔法』を完成させた努力家でもある。
行使する魔術は「転移」。物体を全く別の場所に出現させる、いわゆるテレポートの魔術である。
転移先に物体があると融合もしくは破壊が起こるのは他のフィクション作品とも共通。
決定的に異なるのは、大気中の微細な物質に対しても同様に破壊が起こることであり、この微細な物質は絶対に除去しきれない。
そのためフリーダは発想を切り替え、これを物体ではなく魔術で行うことにした。
それが劇中で使用した『魔法合成魔法』である。
・名前は「自由(Freedom)」+「空高く上昇(High Rise)」から。
〇クラウディオス
フリーダの相棒。通称「クラウ」。鮮やかな青の鱗を持つドラゴン。常に元気いっぱい。
フリーダが幼少の頃に出会い、彼女の魔術の才覚を開花させた。
図書館ではフリーダのアシスタントを行っていたが、今後の戦闘ではメンバー全員のサポートに回る。
魔術を咆哮に乗せ、特定対象の魔術を『拡張』する魔術を持っている。
単純に範囲を広げる、破壊力を増強する、高密度化するなど、この拡張には様々な形がある。
攻撃能力について、現時点では不明。
・名前は「雲(Cloud)」から。
▼マナスタディア魔法学園都市の住人たち
第5章では、『マナスタディア中央魔法学園』の生徒や教師が登場。
フリーダの学友のザヴェスト・グレイデス、ドゥリオ・カーク、シュティエ・リュカ、彼らの仲間のドラゴンのウィスティ、
不良少年のゴリアテ、その手下、さらにかつてフリーダに『魔法合成魔法』を要請した元エリートの学生が登場。
『天空図書館』では、フリーダにとって不倶戴天の敵たる父ケイジェル・ハイライズが登場する。
■世界観■
△マナスタディア魔法学園都市
アニィの精神の治療のために訪れた都市。
フェデルガイア連邦の都市の中でもかなり大きい部類に入る。
都市にはいくつもの教育施設があり、特に中央魔法学園は連邦でも最高峰の魔法学校と言われる。
都市自体も近代的な整備が整い、街灯や石畳で覆われた道路など、学生たちが安全に生活できるようになっている。
学生たちの生活リズムに合わせ、朝早くから開店し、日が沈むころに閉店する店が多い。
『厄介事引受人協会』の支部は街中と魔法学園の2つの支部を備え、危険度が低い依頼を請け負って生活費を稼ぐ者も多い。
ただし、多額の金銭を持って学生が嵌めを外さないよう、ここで報酬の受け取りはできない。
この都市の運営は、学生たちの健全な生活を念頭に置いているのである。
地方から転入・編入する学生が多く、旅行者はこの街では珍しい存在になっている。
一方、学生同士の関係は若干殺伐としている。
勉学に励むだけでなく、試験結果や成績などで競う学生たちが多いためである。
フリーダのようにマイペースに研究を続ける者、アニィ達のように穏やかに食事をする者は少なく、大人達は少々残念に思っている模様。
いざという時は中央魔法学園の学園長が都市全体に魔力防壁を張り、教師や学生たちが習得した魔法で闘って街を防衛している。
前述の協会登録済みの学生は実戦経験が豊かということで、都市防衛の際には重宝されている。
中央魔法学園上空に浮かぶ天空図書館については下記を参照。
△天空図書館
マナスタディア中央魔法学園が管理する、巨大な図書館および庭園。
正式名称は『マナスタディア学園都市市営空中図書館』。
輝ける鋼製の底部に重力操作の魔法陣を施し、中央の顕現石と合わせて常時魔法を発動して、学園の上空に浮遊している。
代々ハイライズ家が管理しており、学生たちも重力魔法を施した昇降部屋で自由に出入りが可能。
それ以外の来客は学園長の許可が必要になる。
蔵書は主に古書が多く、様々なジャンルの学術書も置かれている。
ケイジェルが魔力を用いた医療も行えるため、入院用の部屋も用意されている。
また上階は居住用の家屋になっており、ケイジェルとフリーダの私室、宿泊用の客室がある。
第5章本編で、ゾ=ディーゴンに襲撃されて崩壊。
蔵書は学園都市付近に落下し、中央魔法学園の教師・生徒が収集している。
△魔術と魔法の関係
本作の世界における『魔術』は第1章のまとめ通り、体外に放出した魔力が大気中の元素の影響で変化した物。
これに一定の法則を与え、魔術のみでは得られない効果を得たり、動作を行ったりする技術を『魔法』と呼ぶ。
劇中ではを自身の魔力で相手の魔力を包んで暴走を鎮静化させたり、風の魔術で精緻な作業を再現して紅茶を淹れたりしている。
魔法を発動させる際は、付与する法則を文字列に変換し円形状に並べた紋章、通称「魔法陣」を通過させる必要がある。
熟達した者は魔力の光で空中に描き、それ以外ではいくつかの魔法陣を紙に書いて書籍にした「魔法書」がある。
状況に関わらず特定の効果が得られる、法則を魔法陣にまとめてしまえば発動が簡単になる、などのメリットがある。
反面、魔力の操作に関する知識が必要になる、魔術のように柔軟に使うのが難しいなど、難点も存在する。
△『熱きドラゴンライダーたち』
マナスタディア中央魔法学園の学園長が所有する絵物語の書籍。
美少年と服をはだけた男が抱き合う表紙画が目印で、途中の白紙のページには『天空図書館』入館用の昇降部屋の扉を開ける認証機能がある。
内容は至って単純で、表紙のドラゴンライダーの男同士のカップルに誤って絡んでしまった不良青年が色々とひどい目に遭わされる…という、判りやすくも頭を抱えたくなるような物語である。
かつてザヴェスト達は好奇心からこの本を読んでしまい、昏倒してしまったことがある。
何故このような本があるのか、認証機能をカモフラージュするためなのか、それとも学園長の趣味なのか、それは園長のみぞ知る。
△創星の竜と歴史
『創星の竜』とは、本作の舞台となる惑星を生み出した原初のドラゴンである。
強大な魔力を持って原始的な生命体を生み出し進化させ、その守護のためにドラゴンを生み出した。
生命体の進化の末に人類が誕生したことで、高い知力に期待してドラゴンと共に魔力を与えた存在でもある。
魔力が人体構造と無関係のエネルギーであるのはこのため。
しかしながら突然変異的に膨大な魔力を有する『ドラゴンラヴァー』以外の人類は矮小な魔力しか持てなかった。
これが『ドラゴンラヴァー』への差別の遠因となってしまう。
歴史を重ねた人類はドラゴンとの共生の道を歩み出し、文明の中心が機械から魔力とドラゴンへと変遷。
結果、それまで作り上げてきた文明は衰退の末に失われた。現実世界で言えば、人類の生活水準は中世相当まで衰退する。
その一方、魔力というほぼ無限のエネルギー、ドラゴンという強大なパートナーの存在により、高い利便性も獲得した。
このドラゴンとの共生時代こそ、本作の『ドラゴニア=エイジ』という時代である。
ドラゴニア=エイジの単位である『年』は、共生以前の時代から使われている時間の単位の1つ。
劇中世界でも様々な惑星が発見されていることから、それぞれに『創星の竜』が存在する可能性が示唆されている。
そして邪星獣のドラゴンに似た身体構造、ドラゴンを生み出す存在が他にあり得ないことから、邪星獣はドラゴンであり、邪星皇は『創星の竜』か、同等の能力を持つ新種の怪物ではないか? とプリスは推測している。
以下、物語の進行に応じて各章ごとにまとめを展開。




