4月22日 帰省
時刻は、12時55分。昼休憩の間、花沢、檜と三人で話をしていた。
花沢「GWどうするんですか?」
俺 「まだ、決めてないな。どうするんだ?」
あまり、興味はなかったが、頑張って話を聞くことにした。
花沢「私は、実家帰りますよ」
俺 「名古屋?」
花沢「はい」
花沢の話はこれまでにも散々聞かされていた。
俺 「結構遠いよな」
花沢「そうなんですよ。お金もかかりますし」
檜は、俺たちの方を楽しそうに見つめていた。
俺 「帰って何するの?」
花沢「家でゆっくり休みますよ」
俺 「ふーん」
何もしないんかいとツッコミたくなってしまっていた。
檜 「花沢さん、いつから帰ります?」
花沢「私は、29日からかな。檜くんは?」
檜は、いつから帰るのかが気になっているみたいだ。
檜 「俺は、実家帰らないですよ」
花沢「えー。なんで?」
コイツは、遊びそうだな。
檜 「だって帰ってもすることないじゃないですか。こっちだったらめちゃくちゃ遊べますから」
檜の言うことはわかる。実家が田舎な人が、わざわざ帰る理由はあまりない気がする。
俺 「それは、そうだな」
花沢「いや、でも実家楽ですよ」
毎回この話をしてる気がする。
俺 「楽なのはわかるけど、そんなに帰ってもって思うけどね」
花沢「いや、伊東さんも帰った方がいいですよ」
話が盛り上がっていたせいか、もう13時を過ぎようとしていた。
俺 「俺も檜と同じように田舎だし、帰ってもな」
花沢「群馬でしたよね?」
俺 「ああ。田舎だよ」
そう言えば、もう半年ほど実家に帰っていない気がする。親は元気しているだろうか?
檜 「田舎って、なんであんなに不便なんでしょうね」
俺 「わかるな。もっと便利にしてほしいよな」
檜 「そうですよね」
花沢は、笑っていた。
花沢「そんなに田舎なんですか?」
俺 「うん。かなりのな」
花沢は、弁当を食べ終えた。
檜 「まぁ、楽しみましょうよGW」
俺 「お前は遊びすぎて体調崩すなよ」
コイツは、すごい遊ぶんだろうなということはわかっていた。
檜 「いやいや、めちゃくちゃ遊びますよ」
俺 「お前、働けないようにするなよ」
檜 「頑張ります」
言葉と態度はだいぶ違うみたいだった。




