3月5日 プレゼンテーション
今日から、再び仕事が始まった。今日は、朝の9時からプレゼンテーションが行われていた。私は、朝の8時に出社し、プレゼン準備をしていた。プレゼン発表者には、俺と後輩の檜。プレゼンテーションを聞く人には、社長の園山、統括の深山、上司の中村、八神など10人がいた。プレゼンテーションには、以前、間違えて提出した資料も使っており、上司の目も気になっていた。私のプレゼン時間は、約30分、質疑応答を含めると1時間30分。
私がいるソートミル株式会社は、クラウドサービスの会社である。当社では、「ミライにつなぐ」という理念をもとに、働いている。テクノロジーとデータをかけあわせたクラウドサービスで当社の高収益になっていた。ネット関連事業を軸に、Web・アプリ制作、などをビジネスをとして展開している。また、地域密着型の会社ということもあり、名古屋のみでビジネスを展開している。
プレゼンテーションでは、クラウドサービスのご利用者様の課題を洗い出し、原因を提示した。そして、その課題の解決策を複数示し、解決策の効果を示した。今回のプレゼンテーションには、かなりの時間を費やしていた。特に、先週は、夜の8時頃まで残業していることもあり、何度も案を練り合わせていた。
しかし、上司の印象はよくない。解決策は、あたり前のもので、プラスアルファがないらしい。解決策を複数示すということにこだわらずに、原因を深く追求し、数字をきちんと示す必要があったことを教えられた。
特に、上司の高山、山形には厳しく指摘されていた。高山には、全体のプレゼン構成、八神には分析ができておらず、仕事の成果が全く見えてこないと伝えられた。今のままでは、新規事業への参加は難しいことを告げられた。あんだけ、時間を費やしたのにこのありさまということで、やるせない気持ちになった。私自身どうしても、新規事業に参加したいわけではないが、今の仕事にも飽きていた。
プレゼンテーションに本日の全体力を注いだこともあり、部屋から上司が全て出ていったあと、机にうつ伏せになってしまっていた。後輩の檜と愚痴をこぼしていた。そして、上司が置いていったであろうプレゼン資料を、地面に叩きつけた。
今日のプレゼンがまるで、自分の人生を現す様で、何もかもが嫌になってしまった。荒れてしまった私にビックリする檜であった。檜には、先に戻ってもらうよう伝えた。檜が部屋を出ていくと、頭を机に打ちつけた。




