4月14日 すいません
俺 「今、大丈夫ですか?」
中村「大丈夫よ」
コーヒーを飲みながら、何か資料を作っているみたいだった。
俺 「この前、商談行ってきたんですよ」
中村「おぉ、いいね」
パソコンを打ちながら、表情を変えた。
俺 「でも、相手、高校生みたいで」
中村「へぇー。そんな人いるんだ」
まだ、あまりささっていないようだ。
俺 「とりあえず、金額出せないっていう感じなんったら、断ったんですけど」
中村「けど?」
相変わらず、細かく聞いてくる。
俺 「粘り強くて、なかなか終わらなくて」
中村「じゃあ、助けてあげたら」
テキトウな返事を返してくる。
俺 「今の言葉、責任持ってくれますか?」
中村「そんなマジになられたら無理だけど」
自分の言葉には責任をもてといつも言っている。
俺 「でしょ?僕もなかなか終わらなくて大変だったんですよ」
中村「また、今度あるの?」
俺 「はい」
そうだ。もうすぐ、あの高校生と商談があった。
中村「頑張るしかないな」
俺 「どうすれば、いいですか?」
もっと具体的な対応が聞きたい。
中村「うーん。相手は、高校生なんだろ?」
俺 「はい。しかも、女性です」
中村「なるほどな。どんな会社なの?」
女性という言葉は、気にしていないみたいだった。
俺 「なんか、緑黄色会社っていうらしいです」
中村「緑黄色ね、、、」
パソコンで打ちこみ始めた。あー、こういう感じかぁ。
俺 「どうしました?」
中村「たしかに、これじゃあ他の検索が上に出て会社が出てこないね」
たしかに会社の認知度は、売り上げとリンクするなんて言うこともある。
俺 「厳しいんですか?」
中村「商品とか会社を知ってもらうという前段階で苦しんでるみたいだね」
そう言われてもな。俺たちがやれることなんてあるのか?
俺 「わかるんですか?」
中村「一応ね。ハハハハ」
相変わらず、この人は、凄かった。
俺 「どうしましょ?」
中村「次、またあるんだろ?」
俺 「はい」
次というのは、商談のことだろう。
中村「それでも、諦めないなら、こっちに呼ぼうよ」
俺 「マジですか?」
何をする気だろうか?
中村「俺が入るよ」
俺 「なんか、すいません」
自分で対応できず申し訳ない気持ちになってしまった。




