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3月11日 起床

 カーテンの日の光で目覚めた今日。俺な、眠たい目を擦りながら、ベットから出たのだった。出た足で、冷蔵庫が置いてあるところに向かい、野菜ジュースとバナナをとった。そして、リビングの机に置いた。俺は、ため息をついて、リモコンでテレビの電源を入れた。

 テレビには、朝のニュースが流れていた。昨日、東京では、車が横転して交通事故が起きたとか。プロ野球の結果や芸能人の熱愛報道。特に、俺には、どうでもいい情報であふれていた。バナナを簡単にたいらげ、野菜ジュースを飲みほした。飲んだあとは、洗面台に向かい歯磨きを始めた。

 歯磨きを終えると、シャワーを浴びはじめた。温かいシャワーが俺の目を一気にさます。そして、お気に入りのシャンプーで髪の毛を洗い出す。洗い出している最中も、会社のことが気になっていた。

 シャワーが終わるとタオルで全身を拭き、ドライヤーで髪の毛を乾かす。鏡に映る自分の姿になんともいえないもどかしさを感じていた。体が乾くと、パンツを履いて、テレビがついているリビングに戻った。テレビでは、占いが行われていた。俺の水瓶座は、なかなか出なかった。俺は、テレビを見ながら、乾いた体にボディークリームを塗りはじめた。

 そして、シャツとズボンを着て、スマホとイヤホンを持ち、行く準備が完了した。結局、俺の水瓶座は、何時かわからずに7時50分になっていた。俺は、カギと財布をリュックの中に入れて家を出た。家から会社までは、約1時間。その内電車に乗っている時間は、45分となっていた。

 気がつくと、俺は立ちながら電車に揺られていた。前に座っている人は、浪人生だろうか?私服姿で単語帳をペラペラとめくっていた。頑張っているなと思いながら、俺の前に座る人の奥に見える窓から、景色を眺めていた。

 いつもなら、音楽をかけ、意識高い系の本を読み、電車内を過ごしていたが、今日は、そういう気分になれなかった。"これでよかったのか?"。"このままでは、何も変わらないんじゃないか?"。そんなことを考えながら、心の中で何度も葛藤していた。

 8時の通勤電車は、会社員と大学生が混ざり合い、とても混雑をしていた。二日酔いでとても疲れた様な顔をしているスーツをきた30台男性。頭皮が薄くメガネをかけ本を読む40代男性。麦わら帽子をかぶり、スマートフォンを触る20代女性。イヤホンをつけ、メイクをする10代女性。見渡せば、俺の周りには、いろんな人がいた。

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