第一話
初投稿です。
大学の長い夏休み、今日は高校時代の部活の仲間と久しぶりの旅行!
私、リナが所属してたボードゲーム部は男女共にただワイワイと集まって遊んでいた、ただの仲良しの集まり。なので卒業して3年たってもこうやって集まって遊んだりしている。まぁ男女共に仲良く…な感じなので当時は付き合っていた人も居たけど、今では普通のまた部活仲間としてまた遊んだりしてる。
「リナー!買い出しに行こうよ。みんなもう20歳越えてるんだしお酒とか飲もうよー!!」
「あ、うん!待って今行くーって!!買い出しに行くの2人だけは無理だよ!ねぇ男子からも誰か来れない?雪と私の2人だけでみんなの分のお酒とか持ったら腕もげるわ」
もげたら埋めてやるとか意味の分からない野次も飛んできたが、最終的に男子3 女子2でのお買い物となった。
「ねぇリナ、祐介くんとより戻さないの?」
「またその話?ナイナイナイナイ」
「えーーだってあの時のリナめっちゃベタ惚れだったじゃん!今フリーなんでしょ?昔とった何ちゃら的な感じで戻っちゃえば良いじゃん」
「それよそれ!ベタ惚れ過ぎてね、まぁ本当一方通行の道路歩いてるかと思うレベルで…最終的に辛くなったってヲチよってか、本人も近くにいるからこの話気まずいわ」
そう、買い出しについて来た男子3人の内の1人が元彼である祐介だった。高2の終わりから卒業までの一年くらい付き合っていた。あの時は寝ても覚めても祐介の事しか考えられなかったけど、今では普通の仲の良い元部活仲間に戻れてるのだから本当不思議だ。
そんな感じで昔を懐かしみながらのんびりと歩いてたら雪に置いてかれてた。あいつめ歩くの速いな。
「何ちんたら歩いてるの」
「祐介!なに待っててくれたのー?悪いねー」
ヘラヘラと笑いながら祐介の方へ歩いていくと、先の方にグリコしながら歩いてる雪達も見えた。あーああれはお酒の缶振られてるんだろうなー
「何か考えごと?」
お、珍しい祐介の方から話しかけて来るなんて。こいつは部活中もみんなでワイワイと遊ぶより黙々とゲームの攻略を考えたり、新しい双六を作ったりとかしてた奴だったからなぁ。クールなとこが素敵と思ってた頃が懐かしい。
「いやいや別に、ただ高校時代が懐かしかったなぁって思い出してただけよ」
ふーんとそれだけ答えて祐介は歩き始めた。
前を歩いてた雪が振り返って叫んできた。
「リナ、祐介くん!そこの川に釣り出来るとこあるんだって明日みんなで釣り大会しようよ!!え、やだ2人とも逃げて!!!!後ろ」
その時、後ろからもの凄い音がして2人で振り返った時には大型のトラックが私たちに突っ込んで来たところだった。
ちょうど橋の上を歩いていた私たちはそのまま橋の外へと飛ばされていった。
薄れゆく意識のなかで祐介が視界にうつり
死なないで!!
とっさに思った事はその言葉だった。私も死にそうなんだけどね
神子がそう願うの?その人死んで欲しくないの?
うん。その人死んで欲しくない
じゃあ半分こ♪神子のを半分その人にあげよう
可愛いらしい声が聞こえたなと思った時には私の意識は全て閉ざされた。
2話から異世界転移先へとなります。
何話かの連載予定となってます。リナをどうぞよろしくお願いします。