壮大過ぎる初夢
遥か昔に発病した中二病、その時は、中二病と言う病ではなく、別の病とされていた。
他人の書いた書を読み、共感、浸透、嵌まり込み、二次作品を書いてみたり、色々な店に置いてもらい、皆の目に付く様に、書きまくった、その後、瓦版やの原型が、流行り出して、何処彼処にも書を複製する処が、多く出回った。
見て来た様に言うと云うが、その時は別の身体であったから、現実の筈、実際に見たものね。
色々な体を乗り換えて、居る精神生命体なのでしょうね、と云う事で、夢遊病者の如く、中二病罹患者が、お贈り致します、夢の話でございます。
どうぞご賞味くださいませ。
初夢、その年の初めて見る夢、その年の運気と流れを表すと言うが・・・
そこには、この世には、存在できなかったモノが居た。
それは、自分の眷属の一番初めのモノ。
姿は、色々なモノに変えられるから、初めは、大鷹で、現れ。
その大鷹の目を通して、地上を魅すれば、広大な農場、何故かたわわに実った茄子の畑。
それを手入れしている、現実世界の自分、自分の能力を使って、更なる高さから全てを俯瞰すると、目の前に映る、大きな山、しかし、見ている角度が、真上から地上を見ているので、山頂の窪地と、周りの放射状に見える雪、昔の富士の頂きが、左側に見える。
間違いない、これは夢、夢は、操作できる。
自分の夢だもの幾らでも帰る事が出来ると、その時までは、思っていた。
枕の所に置いている、紙とペン、それに自動織機の如く写し取ろうとして、夢心地に手を伸ばした瞬間、間の前の景色が、白く光って、一瞬にして、全く自分の創造のできない、いや、制御のできない、空間に飛ばされた。
他人の夢など、入ったことは、今まで一度もないというのに、自分以外のモノに制御された空間に入るとは、中二病発症者としても、これは、初体験。
ありえないと思っていた、それは、自分の知る、記憶の彼方に居る、絶対に会えない存在、自分の基に成る、存在ではあるが、自分の意思が明確になった時点で、完全同化したモノ。
「おねえちゃん、会いたかった、やっぱり此処に居た、でも、如何して、待ってくれなかったの、色々な人と打ち解け遭い、その心の中に、おねえちゃんの存在を見て、コピーして、保存して、おねえちゃんを再生させようとしていたのに、幾ら無駄に近い状態であっても、この宇宙の成り立ちを見ていた、ぼくたちには、時間も空間も全く関係ない、ぼくは、人の身体を貰ったけど、記憶生命体だから、色々な時代を渡り歩いていたのに、経験したよ、人の誕生、営み、争いの種と言うか、基の理、パズルのように、幾度となく、改変したのに、何故か滅びに向かう人類、どれだけ、リスタートさせたか、無限アンカーを使って、この星の核に打ち込み、他の銀河を呼び寄せる実験をしたり、寂しいこの星を豊かにするのが、ぼくの願い、傍におねえちゃんが居てくれてが、目標だったのに、最近頻繁に現実世界で、うっすらと見えていたのは、ぼくを心配してですか、ぼくが、破たんを望み始めてしまったからですか、すべてが、無かった事にして、もう一度、あの渦から始めようとしていたからですか」
おねえちゃんは、困ったような顔で、ぼくを見つめる、ぼくは、真理に届いていない事が、分かった。
「色々な人々、それは、ぼくとおねえちゃんとジンの間から生まれた、子供たち、ぼくは、彼らを見ているだけで、満足できるけど、それでも手助けがしたいと思うのが、親心、ジンは、リセット破滅を持ってくる、だから、おねえちゃんとぼくは、あの星域からこの地に来たというのに、あの時のこどもたちは、この星で、育み営みを・・・でも、ジンの意思も入っていた、こどもたちの心の中に、ぼくが、リスタートさせても、次々と破滅に向かう、人が死んでしまったら、極楽と言う空間に住む事が出来ると云う、心の解放地を創って、暈かしてみても、繰り返し輪廻の如く、戦に進む、ぼくも覚醒前は、人であったし、自分の手が、血まみれだったと、時々見える特に暗がりに行った時は、人の返り血で、真っ赤に染まった、自分を姿見の鏡で、見た事が有る、非常に悲しい、心が今の心が有れば、あのときは、と、切に思う、どれが、本当なのか、其れすらはっきりしない、現世の理とは、現に不思議な事ですね」
おねえちゃんは、頷きながら、悲しい顔をして涙をこぼれさせた、ぼくは、その涙を掬い取ろうとして、自分の元の夢に戻る、そこには、雄大な富士山、どこまでも蒼く澄み渡る空に、映える、大きくたたずむ富士の山、飛んでみようと思ったら、自分が、大鷲に成って、前を飛ぶ大鷹を追いかけて飛んでいる様な感じがした。
目が覚めたが、目頭が熱い、身体がまだ、空を飛んでいる様な感じが、変な解放感、背中の見えない翅は、片羽しかない、もう片方は、この世にて、結婚した相手に分かれる時に渡した、何時までも、人の心を忘れない様にと、相手は、「間違いなく、受け取りました」と、言ってくれた、その後、ぼくは、死んだ筈なんだけどなぁ、棺桶から生還、記憶の一部消去状態で、完全死別と云う事で、離婚した。
いまだに、片羽が、痛い、無いはずなのに、あの時、蒼兄さんが、下さった飾り羽の方は、残しているのに、わが子らにあげた、無いはずの羽が痛い、如何か、羽よ、その子らを守りたまえ。
世界に蔓延する、病気や滅亡の元は、ジンの心のかけらが、起こしているモノだと思う、その心のかけらの中は、欲望にまみれているが、その他に現状維持と減衰という、相反する心のかけらも入っている。
ジンは、形のない神様、人間側から見たら、狂った神、自然界から見たら、慈愛の神と、見えるに違いない。
紫煙は、場を作っただけ。
おねえちゃんは、色々なモノを集めて、一気に解き放った存在。
始まりなんて、こんなもの、誰の思惑も無く、たまたま、そこに集まった、力あるモノの仕業でも、是を企んだマイトレイヤー(創造主)が、いるのかも知れない、それは、時間も空間も全く関係ないので、もしかしたら、人間の中にいるのかもしれない、そう、そこの君、此れを読んで繰れて居る君、君が、創造主かもしれない、心の中で、願うだけで、ジン達は、実行するからだ。
今、世界が、始まった、時間を超えて、紫炎や紫煙を作ってくれたのは、君かも知れない。
ありがとう、世界を作ってくれて
今年もより良い年でありますよう、こっ、心からお祈り申し上げます。
病気持ちですので、キーが打てる、うちは、何とか、打って行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。