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プロローグ
コロッコロ変わるかもしれません。よろしくお願いします。
けたたましいサイレンが耳をつんざく。
ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー。
ウウーンウウーンウウーン。
ざあざあとした、忌々しい雨音と混ざり合い、ぐちゃりぐちゃりと脳内がかき乱される。
死への扉が開いた。
あぁ、そうだった。あの人に言われていた。
ちゃんと挨拶をしないと相手に失礼だと。
「おはようございます」
今日も何も無いはずだった、いい一日が始まった。