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《トーナメント》予選3回戦

結論から言うと予選3チームの戦いは酷かった。

それはもう……言葉にならないぐらいには。



「《トーナメント》予選3回戦を開始します!選手は入ってきてください!」


夏樹は今回の《トーナメント》予選について1番注目していたのはダニエルだった。

ユーリは正直敵単体なら強いだろう……が、ダニエルはそうもいかない。

〈スナイパー〉という職は殲滅力が高いのだ。


「今回はダニエルと……8位のユマって人がいるな。」


「ダニエルはいつもユーリさんにいびられてるけどアレで強いからな。」


「うん、しかもユマって人〈ソーサラー〉だね。」


「あー……芽衣とは違うタイプかね?」


「いや……情報的には同じだな。万能タイプの広範囲魔法使いって感じだった。」



「ユマ久しぶりだな。」


ダニエルはユマを見つけると近寄り話しかけた。


「ええ、お久しぶりです。今回はダニエルさんの攻撃を耐えてみせますよ?」


ふふふ……と不敵にユマが笑う。


「おお、やってみな……始まるな、また後で。」


「ええ、健闘します。」


「では……開始!」


レフェリーが開始の合図をすると共に選手全員が動き出す。


ダニエルは1人空に向かって矢を番えていた。


「《レインアロー》……。」


その1つのスキルでダニエルの近くにいた10人程が脳天を撃ち抜かれ絶命する。

半分程ダニエルのせいで脱落し、残り半分もダニエルに目を奪われる。


「《ホーリーエリア》《ホーリーレイン》」


ユマがふわりと言うと会場全体に陣が引かれ空から光の雨が降り注いだ。

ダニエルは何をする訳でもなく上を見て避けるが、他の選手はそうもいかなかった。

ダニエルとユマを残して全員が絶命した頃雨が降り止み、無事2人は本戦へと出場したのだった。


ダニエルとユマのあまりにも早い決着に会場が静まり返る。


2人はそんなことお構い無しに会場から出ていってしまった。


「ひえ……こっわいなあの2人。」


「ああ、アレは俺でも受けたくない。」


樂にそう言われるほど圧倒的かつ、絶望的な試合となったのだった。

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