トーナメントまで……
「私も〈トーナメント〉参加していい?」
芽衣が何を思ったのか夏樹に言う。
「いや、まぁいいけど……なんで?」
「だってランカーになればお金が貰えるって聞いたのよ!」
「あぁ……なるほどね。」
夏樹はその一言だけで納得した。
「いいんじゃないか?芽衣だけはバランスがいいステータスだし。」
「なら参加応募してくるね。」
芽衣は嵐の様に去っていった。
「で?2人は出るのか?」
「いやいや、俺は攻撃力ないから無理だろ?」
「私は出ても防御力ないからねぇ。」
「樂は確かになぁ……でも美鈴は全部回避すればいいんじゃないのか?」
「簡単に言うけど……あんなバケモノ相手に回避出来るの?」
「出来るだろ?」
夏樹はバッサリと切る。
「なら参加してくるよ……今後の活動資金の為に……。」
どうやら夏樹の言わんとした事を察した様だった。
「夏樹は美鈴と芽衣はどのぐらいまでいくと思ってるんだ?」
「ん?そうだなぁ……俺の予想だと芽衣よりは美鈴のが上行くと思うぞ?」
「へぇ……俺は芽衣のが上行くと思ったのけどな。」
「まぁ……当たる相手次第かなーとは思うよ?」
「そりゃそうだ!」
夏樹と樂は一頻り笑うとまた会話を続けていた。
「今回の〈トーナメント〉かなり苦戦するかもな?」
ダニエルはユーリの元へ行き、〈トーナメント〉のことについて話していた。
「私はそれのがむしろいいけどな?」
ユーリはニヤリと笑う。
「いやぁ……やだやだ。これだからユーリは。」
「あの1位が今回の大きな壁になるかね?それとも……ボス戦へ参加していたあのパーティーメンバーも出るなら苦戦するかもね?」
「あぁ……夏樹は出ないだろうな。出るとしたらあの女性2人か。」
「あんまりボス戦の時に見れてないけどそんなにか?」
「今回のボスはユーリや俺には相性良かった。勿論1位もな。あの2人は相手がとてつもなく悪かったのに……だ。攻撃が通らないと見ると直ぐに撤退する判断能力は見事だった。」
「ダニエルがそんなに褒めるなんて珍しいね?ちょっとムカついたから〈トーナメント〉でボコしてやるわ。」
「………。」
ダニエルは顔を真っ青にして後退りするしか無かった。




