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演習

「こんなヤツらが私達の相手!副団長私達を笑い殺すつもりでしょうか!」


俺たちはダニエルの依頼を受けて来たのはいいものの……結果団員に笑われていた。


そりゃそうだろう。

まだこれと言う実績も無ければ活躍もしていない言っちゃえばぺーぺーの冒険者……という認識なんだろう。


「まぁそう言うな。とりあえずお前ら適当に4人パーティー組んで立ち会ってみてくれ。」


ダニエルが少し呆れながら団員を見ていた。


「では私達がやりましょう!」


よっぽど自信があるのか嘲ながらこちらに来る。


「ねぇ……ちょっと手加減出来ないかも……?」


「手加減なんてしなくていいだろう。」


「そうよねぇ……?」


どうやら俺は仲間の認識が間違っていたようだ。

もっと温厚なヤツらだと思っていたのだが……。

もしかして1番俺が優しい……?


「ここでは魔法具の力で死亡しなくなっている。存分に力を発揮していいぞ!」


ダニエルはそれだけ言うと1歩下がる。


「では……開始!」


「美鈴殺っていいぞ。」


「りょーかい。」


次の瞬間にはさっきまでイキッていた団員の背後に移動しスキルを発動させていた。


「《バックスタブ》」


およそ人間が出せる力とは思えない速度と力で団員にスキルを放つ。


「え……?」


団員は意味がわからないまま首と体が離れていた。


「で?他はどうするの?私がやっていいの?」


「えー……私にも少し任せてよ。」


「はいはい。」


団員が戸惑う中陽気に話し合う美鈴と芽衣。


「じゃあ次私……《スターダスト》」


光の爆発を残り3人のいる中心へ発生させる。


「くそっ!」


ヤバいことに気がついた2人は回避するが1人は巻き込まれ全身焼き尽くされる。


「こうなったら!」


2人の内1人が樂へ攻撃を仕掛ける。


「《強撃》!!」


樂は盾も構えもせずにスキルを受けた。


「もらった!」


樂スキルが当たる……が。

平然と、無表情で立っている樂と幽霊でも見たかのような顔をした団員が硬直していた。


「ほい、《バックスタブ》」


美鈴により今度は体が袈裟斬りに半分となる。


「………ちっ。」


団員はせめて一矢報いようと思ったのか夏樹へ突っ込んでくる。


「《3連撃》!」


俺はほんの少しだけ呟く。


「《夜霧の歌》」


唱えた瞬間団員の目には夏樹が掻き消えた様に見えただろう。


「《バックスタブ》」


体制が崩れた団員へ容赦ない美鈴のスキルが放たれた。



「いやー、流石リゼットが絶賛してただけあって強い!」


ダニエルはニコニコと笑いながらこっちへ歩いてくる。


団員は復活してとぼとぼと歩いていった。


「あー……でも団長に見つかったら」


「何楽しそうな事してるんだい?副団長?」


俺たちの後ろから声が聞こえた瞬間ダニエルの飛び跳ねる。

ダニエルの顔が真っ青に染まる。


「だ、団長……いえ、これは」

「これは……じゃぁないよダニエル?」


俺は振り返ると1人の女性が立っていた。


「今日の飯抜き。」


「そんなー!」


「自己紹介が遅れた。この騎士団の団長を務めているユーリだ。よろしくね。」


ユーリと名乗る女性はニカッと笑うと手を差し出してくる。


「俺はこのパーティーのリーダー、夏樹です。よろしくお願いします。」


夏樹は手を握り返す。


隅っこの方でいじけているダニエルの背景に熱い握手を交わした夏樹だった。

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