装備1
夏樹達のパーティーは基本的にオーバーキルが多い。
それはアサシンという0か100しかないスキルを持つ故であるが……。
ただ単体攻撃力しかないアサシンではレベル上げが大変だった。
しかし、夏樹のパワーレベリングとも呼べる無茶なレベル上げのせいで美鈴のレベルはみるみる上がっていた。
「この世界のトップの力が知りたいな。」
夏樹が何となく呟く。
「ランカー達はこの世界の正真正銘のトップ。どんなステ振りをしているか、装備をしているかが気になるわね。」
「聞いた話によるとランカーの6割はグラディエーターだって話だけど?」
「そうか。なら俺らのが強くなるな。」
夏樹はそう吐き捨てるとズンズンと進んでいく。
あの恐怖のパワーレベリングを経て夏樹達のレベルは20まで上がっていた。
「今度は装備が欲しいところだな。」
夏樹達の装備は初期装備とも呼べる程弱いものだった。
「迷宮塔にいい武器があれば良いんだけどなぁ。」
迷宮塔を見上げながら夏樹は言う。
「じゃあ今日は迷宮塔を登っていくのか?」
樂が不思議そうに言う。
「あぁ、そろそろ冒険しないとな。」
ニヤリと夏樹が笑うが、他の面々は笑えなかった。
「そ、それで今日は何階まで行くの?」
「そうだなぁ……食料とか諸々買い込んで30階までは行こうか。」
「「「………」」」
夏樹達が今まで居た階層は5階などだった。
それがいきなり30階層……。
しかも食料を買い込んで?
泊まり込みで……隅々まで探索するつもりなのだろう。
迷宮塔では個人がは踏み入れた階層までワープをする事が出来る。
つまり……夏樹は25階もの階層を歩くつもりだったのだ。
「「「はぁ……。」」」
思わずため息を吐きたくなるようなスパルタさだが夏樹もその1人な為文句も言えない。
これが後に良かったと思える様になるのはまた別の話。




