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プロローグ

「ここは?」

俺は首を左右に振るがどう見ても日本では無い。

耳の長い人間?がいたり、背の小さな人間?が普通にいたりするせかいだった。


幸いな事に近くにはどう見ても俺と同じような挙動をしている3人がいるため不思議と落ち着きを取り戻せる。

おかしな挙動をしているウチの1人に話しかける。

何か知っていることがあるといいと淡い期待を持ちながら。


「すみません、ここがどこだかわかりますか?」


俺の目の前には女性2人とどう見てもヤクザにしか見えない男性、どの人に話しかけるかなど最初から決まっている。


「いえ……私もここがどこなのか…。」


女性は2人いたが、1人は素晴らしく美人だった。

その美人…では無い方に話しかけた。


俺は基本的に社交的な性格では無い。

外よりも家。

暇さえあればゲームをしている人間だ。

ただコミュ障の弊害というのか、全く知らない人には話しかけられるのだ。

不思議なもんだ。


「やはりそうですか。まぁそんな気はしてました。」


俺はハハハと笑うと思考を巡らせる。


「ちょっと道端の人に聞いてきますね。」


俺はそう言うと道端で暇してそうな人間に駆け寄る。


「すみません。ここの名前って何でしたっけ?」


「あ?ここの都市の名前か?」


人間は少し不思議そうにそう返す。


「はい、ちょっとド忘れしてしまって。」


頭を掻きながらちょっと申し訳なさそうなひと言を添えて尋ねてみる。


「まぁいいけどよ。ここは迷宮都市エデンだ。」


「あ!そうでした。《エデン》という名前でした。親切にありがとうございます。」


「おうよ。」


俺は頭を下げ、先程の場所に戻る。


俺はそこに居た3人に話しかける。


「ここはどうやら迷宮都市エデンと言うらしいです。見るからに人間では無い人が居るということは……考えるに異世界と言うやつが考えられるかなーと思いますが……。」


「私もそう思います。と言うかそう思わなきゃこの現状を理解できないって感じですけどね。」


美人の人は笑いながらそう言った。


「まぁそりゃもうしょうが無いとしか言いようが無い。どうやら夢でもなんでもないようだしな……問題はこの世界でどう生きるか……だ。」


ヤクザの様な男は見た目よりも慎重らしい。


「まず自己紹介しませんか?交流を深めるのは悪くないと思いますし。」


女性はそう言うと続けて言う。


「私は文乃 芽衣〈ふみの めい〉です。ひとまずよろしくお願いします。」


文乃さんはふわっと頭を下げると人当たりの良い笑顔を浮かべる。


「じゃあ次は私ね。私は佐藤 美鈴〈さとう みすず〉。よろしくね。」


美人の人は佐藤さんと言うらしい。美人が故に女性から利用、又は嫉妬されてきたタイプに見える……偏見だが。


「じゃあ次は俺だ。近藤 樂〈こんどう らく〉と言う。こんな顔をしているがヤクザなんかじゃない。だからお前そんな目で俺をみるな。」


「そりゃ済まなかった。正直ちょっと怖くてな。」


俺は素直にそう言う。


「大丈夫だ。慣れてる。」


近藤は強面の顔面を笑わせる。


「俺は武本 夏樹〈たけもと なつき〉だ。よろしく。」


自己紹介が一通り終わったが最初は何をすれば良いのかもわからない。

いきなり路頭に迷う俺たちであった。

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