大いなる眠り
空気中に漂う霞のような言葉を捉えて
これを書いている
スーパーで安売りのトマトジュースを買ってきた
食塩無添加である
グラスに注いで口に含む
もう少し塩気が欲しいと思った
食塩を適量加え
かき混ぜてから飲んでみた
美味い
トマトジュースとして
充分イメージ通りの美味さである
けれどもここで
もっと美味くならないかという欲求が起ってくる
こいつをブラッディマリーにしてはどうだろう
胡椒を入れ
ウスターソースを加え
ウォッカはないから甲類焼酎で代用し
タバスコもないのでこれはなしで済ませ
一口呷る
うーん それなりには美味い
ま
アルコール飲料だからね
本音でいうと さっきのトマトジュースの方が美味かった
さて これから私はひと寝入りする
歯も磨かず
食器の後片付けもせず
そういう煩雑なタスクはうっちゃらかしたまま
むさぼる眠りの心地よさよ
達成感につつまれてから味わう
眠りの方が満たされるのでは決してない