表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

閑山自撰詩篇

大いなる眠り

作者: 竹井閑山

空気中に漂う霞のような言葉を捉えて

これを書いている

スーパーで安売りのトマトジュースを買ってきた

食塩無添加である

グラスに注いで口に含む

もう少し塩気が欲しいと思った

食塩を適量加え

かき混ぜてから飲んでみた

美味い

トマトジュースとして

充分イメージ通りの美味さである

けれどもここで

もっと美味くならないかという欲求が起ってくる

こいつをブラッディマリーにしてはどうだろう

胡椒を入れ

ウスターソースを加え

ウォッカはないから甲類焼酎で代用し

タバスコもないのでこれはなしで済ませ

一口呷る

うーん それなりには美味い

アルコール飲料だからね

本音でいうと さっきのトマトジュースの方が美味かった

さて これから私はひと寝入りする

歯も磨かず

食器の後片付けもせず

そういう煩雑なタスクはうっちゃらかしたまま

むさぼる眠りの心地よさよ

達成感につつまれてから味わう

眠りの方が満たされるのでは決してない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] さっきのトマトジュースのほうがうまかったっていう部分にくすっとしました。 [一言] まず食塩無添加のトマトジュースのほうが好きなので塩を入れるのに驚きました。 あともっと美味しくしようと工…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ