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君と僕の理想世界  作者: 天崎
第一章
23/79

理想主義者の昔話

学校の授業というものは実に退屈である。

眠気と闘う為に通っているのではないかとすら思う。


三角関数を使った数式と睨めっこしていると、それ自体が睡眠魔法のように効果を発揮してくる。


別に分からない訳ではない。

ただ、五六時間目の授業が急遽中止になり、代わりに数学がぶっこまれただけの話だ。

昼下がりのポカポカとした陽気の中で、お腹に残っている昼ごはんを何とか消化して自分の血肉に変えようと頑張っている胃や腸が、別に勉強なんてしなくてもいいやろ、と体の血液を一箇所に集中させているのが原因だ。


四時間目の終わりを知らせる鐘が鳴った時に、五六時間目が変更になったと聞いて、いつもなら抑えている昼飯の量をお腹いっぱいになるまで食べてしまったのは失敗だった。


机に伏せた態勢から頭だけをあげて辺りを見回してみると、僕と同じ最後列の男どもは睡魔に襲われ、抵抗虚しく机に顔を埋めることになっている。


しかし女性群は睡魔の波状攻撃に対してギリギリの闘いを繰り広げているようで、寝たり起きたりを繰り返している。

髪形が崩れるのが嫌なのかどうかは分からないが、そのプライドのおかげで机と腕を固い枕がわりにはしていなかった。


頭をカックンカックンさせながら授業を受けている姿は、頑張っていると見るべきか、下手すれば教師を挑発しているようにも見える。


こいつらの気持ちも良く分かる。

教室の大きい窓から、人工陽が体を照らし、すぅっ……と入り込んでくる仄かに冷たい風が首元を掠めていく事の気持ち良さと言ったら!


何時もなら保持能力(ホルダースキル)が飛び交うグラウンドで温風なんだか熱風なんだか分からないような風に煽られながら、必死こいて先生に向かって行かなきゃいけないんだ。


きっと、平和っていうのは僕らみたいな存在が、授業中に居眠り出来るような時代を言うんだろう。


それはそれとして。

勿論、睡魔に強襲されているのは最後列だけではなく。

窓側列はほぼ陥落。

ていうか教室全体が首から上が見えなくなっていた。一番後ろからでも黒板がよく見える。

最前列の学生は恐らく、重い瞼を動かさないようにするのが精一杯で、授業なんか頭に入っていないだろう。

ただ、その教室の中でも数人は真面目に数学教師の話に耳を傾けている。


そのうちの一人が、僕の左前に座っている内宮さんだ。

内宮さんは、真面目に問題を解く傍ら、教師が数式を書くために黒板に向き直ると、隣の――つまり、僕の真ん前の海の睡魔を追い払おうとしている。


起こし方を可愛いもんだ。

肩の辺りをちょこっと摘まんで揺らしながら、小声で「八雲くん起きて、起きて」と繰り返すだけだ。

海如き、脇腹に右フックを叩き込めば、鳩時計のように飛び起きるだろうに。


件の内宮さんは、問題を解いている最中にふと右手首に巻いている青いブレスレットを見て、その後海を見て、一人でニヤニヤとしている。

青いブレスレットは、先日の島でオレンジのリストバンドを無くしてしまったらしく、その代わりに海が買ってあげたものらしい。


ニヤニヤしている時間の方が長くて、全然授業に集中していないな、内宮さん。





放課後。

あの島で起きたことについて、海と内宮さんを呼んで話をした。


「今日、二人を呼んだのは、他でもないこの前のことについてなんだけど」

「「!」」

「その……詳しくは言えないんだ」

「そりゃ、俺たちが信用出来ないからか?」


海が、探るように返す。


「それもあるっちゃあるんだけど……その、あの、色々あってだね、確かにあの怪物(モンスター)を倒したのは僕なんだけどね。別にそれは暴走したりすることはないって言うか――」

「いや、もう大丈夫だ想也。それが聞ければ満足だよ」


真剣な表情で僕の弁解のような話を遮る海。

そして、すぐに破顔した。


「お前が逃げずに、有耶無耶にしないで俺たちに伝えてくれただけで十分だ」

「そ、そうだよ!い、言いたくないことの一つや二つあって当然だもんね!」

「出会って一ヶ月も経たない内に、全部話してくれるとか、別に思っちゃいねえ。そういうのは、この後、いつかお前が本当に話していいと思った時にもう一度こうやって話してくれればいい」


悩んでいたのがバカみたいだ。

真っ正面から切り出せば、分かってくれる。


「ああ、あと。お前の力は確かに怖え。それは認める。でも、その力で俺らを助けてくれたのも事実だ。だから、お前を怖がったりすることは無いぜ、想也」

「そっ……か。そっかそっか」


能力を知られて、お前は怖くないと言われたのは一体いつ振りだろうか。

でも。

心の奥底ではまだ空回りする何かが有る。

お前らは、本当に僕の能力を見ていないじゃないか。

今はこう言っていても、いつか僕を怪物(モンスター)だと呼ぶ時が来るんじゃないか。


僕の微妙な表情の変化に気付くことなく、海は続ける。


「ほら、変な雰囲気になっちまいそうだ。さっさと帰ろうぜ」

「そ、そうだよ」

「……そうだね。ありがとう、二人とも」





2人と別れて、一人、帰り道を歩く。

空は夜の帳を下ろす準備に追われ、道行く人々は道路の端で、スーパーの袋を手に下げながらすれ違っている。

道路上の白線が、歩行者と自動車を区分する。

僕は、その白線の上をなぞるように歩く。

途中で途切れてしまった白い線の次は、何処に沿おうか考えながら、まるで白線がそこに続いているかのように、何もないところをなぞる。

そう言えば、ご飯がなかったな、と途中でスーパーに寄って、あらゆる食材を買い込む。


スーパーを出たところで、白い線を見つけた。

両手に下げたパンパンの袋で、吸い込まれるように向かった白線の上で、やじろべえのようになりながら帰路を辿る。

そう言えば、オレンジはどっちに入れたっけなあ、とオレンジの入っているであろう袋に意識を向けると、バランスを崩してしまった。

危ない危ない。

よろよろと白線からずれて、歩行者側にいってしまった。

自動車側に行ってたら轢かれてた所だ。

気を付けないと。

そう思い直して、また白線に乗る。

ちょっと買い過ぎたかな、とカサカサと音を立てて一人のやじろべえは道行く人々の端を歩く。






思えば、僕は何時も同じ事ばかり考えている。

怖がられたくない。

と。


嫌われるのは別にいい。

でも、怖がられるのはとても辛い。

とても、とても、辛い。


何時だったか。今が高1だから、小等3、4年の時か。

親が死んだのは。

いや、殺されたのは、か。


いやいやまさか、自分の家に強盗が入って来るなんて思いもしなかった。

いつも通り学校に行って、友達と遊んで、家に帰ったらあそこの公園集合なー、なんて言って。

早く遊びたいがために、小走りで家に帰って。

まさかまさか、母親と父親が、全身黒ずくめの人間に、波打つ特徴的な形の剣――フランベルジュとギザギザとしたノコギリのようなナイフを突きつけられているとは、その当時の僕、つまり10歳前後の僕に予想できただろうか。たとえ、今の僕でも予想だにしなかったと思う。


靴を脱いで、リビングのドアを開けたら、知らない人が二人もいた。

黒のフェイスキャップのせいで顔はわからなかったけど、体格からして男性だろう。

僕が状況を把握する前に――とはいっても、10歳ほどの子供の状況判断力なんて高が知れてるんだけども――一人の男が僕に対して、目を見張るような速度で飛び蹴りを食らわせた。

その手の中のナイフを使われなかったことは幸いと言っていいのか、死ぬことはなかったが、肋骨は折れて、内臓が潰れていた。

そのまま壁に叩きつけられて崩れ落ちた。


勿論、自分達の子供がそんな事になっていて、何もしない親ではなかった。

父親は、果敢に男に飛び掛かり、あろうことか、母親でさえも僕を蹴った男に向かって殴りかかった。


しかし、相手が悪かった。

男二人は保持者(ホルダー)だったのだ。

対して、父親は保持者(ホルダー)で有ったが、怪我で引退した身。

母親は保持者(ホルダー)ではなく、ただの一般人だった。


父親はなんとか、男と同等の戦いを繰り広げていたが、母親にそんなことを出来る力はない。

ナイフで首元を切り開かれ、その場に倒れた。


人が倒れる音。

誰かの叫び声。

全身の痛み。

フローリングの床を伝って広がる誰かの血液。

霞む視界の中で、母親が僕を見た、気がした。母親が、首から血が溢れるのにも構わず、僕に手を伸ばして――




――その手を踏みにじる男の足が見えた。



「ヴアアアアアァァァァアアアア!!!!」


『暴走』。

保持者(ホルダー)が自分の保持能力(ホルダースキル)を制御できなくなった時に、能力が無作為に発動してしまうことを指す。

僕のそれは、『暴走』現象とよく似ていた。

唯一違うのは、それが、作為的に引き起こされたものだということ。





ここで一つ。僕の保持能力(ホルダースキル)について話をしよう。


現在の僕が使えるのは超能力系(サイキック)が二つに、魔法系(マジック)が二つ。

超能力系(サイキック)の内の一つはご存知の通り、他人と力を共有する能力、『共有(シェア)』だ。もう一つは今は関係ないからいいとしよう。

魔法系(マジック)は基本的な『強化(ブースト)』、そしてもう一つは……まあ、お楽しみってことで。


この計四つが僕の能力である。

海や内宮さんにもこんな感じで説明してある。

しかし、僕はこのどちらにも属さない5つ目の保持能力(ホルダースキル)を持っている。

それが、『理想世界(イデア)』。

言うなれば、超能力系(サイキック)魔法系(マジック)の複合系ともいえるこの能力の効果は至ってシンプル。

自分の理想、空想、幻想、夢想、想像。

その全てをこの現実世界に顕現させること。

反映させる、と言ってもいい。


前に、保持能力(ホルダースキル)には発動手順が存在する、と言った。

魔法系(マジック)想像(イメージ)強化(ライズ)現実化(リアライズ)

超能力系(サイキック)想像(イメージ)現実化(リアライズ)


ありていにいえば、魔法系(マジック)は、計算式を魔力で現実のものにしている。

超能力系(サイキック)は人のイメージをそのまま現実化している。


だから、究極的に突き詰めて行くと、発動した後のアドリブは効かないが、魔力をつぎ込めばつぎ込むほど技が強力になるのが魔法系(マジック)

発動した後に、幾らでも変化させることが出来る代わりに、時間をかけても強力になるわけではないのが超能力系(サイキック)


僕の『理想世界(イデア)』は、超能力系(サイキック)として発動した想像に、魔法系(マジック)として魔力で想像を強化して、普通なら出来ないものを、無理矢理現実化させる能力だ。


概念能力、とでも言いあらわそうか。

この能力の特筆すべき点は、他の能力と違い、想像を無理矢理現実化しているところだ。

つまり、魔力さえあれば、『これはなんかわからんけどこうなる』とか、『これはこういものだ』のようにあやふやな輪郭のない想像を現実化出来る。

物体に『定義』を付け加える、と言えばいいのか。

例えば、有名な『エクスカリバー』。ああいう剣を作ることが出来る。

とは言っても、エクスカリバー自体に特別な能力は無いらしいけど。

熱くない炎を作ることも出来るし、『アロンダイト』のような、絶対に刃こぼれしない剣だって作れる。

まあ、限定条件は有るけど。


何でもできるように聞こえる能力だが、それなりのルールがある。

その一つが、概念魔法同士がぶつかり合った時、だ。

例えば、絶対に貫く槍、対、絶対に防ぐ盾。

絶対に当たる槍、対、必ず攻撃が逸れるようになる指輪。

矛盾、というものは、言葉の上でしか存在しない。

現実的に、こう言ったものがぶつかった時にどうなるか。

その一、盾と槍のようなものであれば、両者共に壊れる。

その二、槍と指輪のようなものであれば、お互いに対象になった時点でただの槍と指輪になる。

その三、その一、その二、は両者の概念強度が等しい場合にのみ適用される。

つまり、どのくらい魔力を注いだか、どのくらい強く思ったか、だ。


そしてその四、全体的概念より、局所概念が勝る。

つまり、剣Aと剣Bがあったとして、剣Aに封入された概念が、『全ての剣に打ち勝つ能力』、剣Bは『普通の剣だが、剣Aにだけは必ず打ち勝つ能力』だと、剣Aと剣Bが打ち合った時に必ず剣Bが勝つ、ということだ。

まあ、その代わりに剣Bはほかの剣に負けることはあるし、そもそも剣以外の武器なら剣Aの能力は意味をなさなくなる。ハンマーでたたき折られることも有り得るし、剣自体をかち合わせなければ概念能力の発動条件を満たさない。


ちなみにこれは、ルールその三が適用される。しかし、その三の例外でもある。

概念強度の高い全体概念に概念強度の低い局所概念が勝てるということだ。


その他諸々の細かいルールはあるにしても、大体はこんな感じだ。

何でも出来る訳じゃ無いけど、大抵のことは出来る。


さて、話を戻そう。

僕は、軽い暴走状態で、初めてこの能力を使った。

今の僕は、何度かの実験で、発動条件やら何やらがわかっているけど、子供の僕がそれを知るわけがない。


そして僕はこう思った。

『死ね、死んでしまえ』と。

能力を発動した状態で、だ。


この頃の僕は、人が死ぬことについて、詳しく知っていたわけではない。だから、視界に入った生物の生命力を根こそぎ消滅させるような能力の発動にはならなかった。


その代わりに、炎が吹き荒れた。

僕の目の前全てを、熱の濁流が押しつぶして行く。

近くにいた、ナイフを持った男は炎に巻かれて死んだ。塗炭の苦しみを受けただろう。


ただ、その炎が、守りたかった母親と、父親にも襲い掛かってしまった。水火の苦しみに喘ぐ両親を唯々、呆然と見ていた。

僕の能力なら『目の前の両親以外の男二人だけを殺す』と想像すれば、その通りになっていたはずだった。

これが僕の能力の欠点だ。

思ったことが現実になる。

思ってしまったことが現実になってしまう。


そして、そのまま僕は意識を失った。



次に目が覚めたのは、2週間後の病院のベッドの上だった。

全身火傷だらけ、内臓に肋骨が突き刺さって、昏睡状態だったらしい。

我が家は全焼。家には炭化した死体が三つあったという。ナイフの男はかなり近かったから炭も残さずに消し飛ばしてしまったのだろう。

幸いにして、両親の残した貯金が大量にあったので、入院費を払うことはできた。


更に二週間ほどして、全身の傷もほぼ無くなり、退院することができた。

この時ばかりは医療技術の進歩に感謝した。

でも、死んだ人間を生き返らせる事は出来ない。それが、医療の限界でもあった。


学校に事情を話して、適当なアパートを紹介してもらい、復学した。

どうやら、親戚が僕を引き取ってくれるようで、身元引受人になってくれた。


そして、小等学校に戻って二日経った頃。

何やら皆して、異様に僕に優しくしてくれていた。

まあ、両親を亡くしてどう接すればいいのかもわからないのだろう、自分にとってもありがたかった。


そんな中で、校庭で楽しく皆で遊んでいた時、僕の前で友達が転んで怪我をしてしまった。

痛そうだなあ、と手を差し伸べて近づくと、拒絶の言葉とともに手を払われてしまった。


今でもそいつとの会話は鮮明に思い出せる。


「やめろよ!近づくなよ!」

「えっ……だって、怪我してるよ」

「うるさい!来るな!」


こんな感じだったとおもう。

まさか、優しくしてくれた友達が皆して僕から距離を取ろうとしていたとは――僕に恐怖していたとは夢にも思うまい。


その日からは地獄だった。

皆して僕のことを人間ではない何かを見るように距離を取る。

近付けば、遠ざかられ、そのまま離れた位置で僕を見る。


耐えに耐えてやっと卒業出来たかと思うと、次は親戚に夜逃げされた。

確かに怖がってはいたものの、僕の唯一の拠り所を失った。

まさか、両親の残した遺産を勝手に全て使われているとは思わなかった。


本当にまさかまさかの連続だ。


幸いにも中等生になり、ERCで働くことが出来たので、小等生での事を友人に隠しながら生活費を稼いでいた。

その友人とやらも、ただ一緒にいるだけ、のような上っ面の関係だった気がする。


そして、中等生2年の時、ちょっとした事で喧嘩が始まってしまう。

両親をバカにされたとかそんな感じだったと思う。


相手は保持者(ホルダー)だったので、こちらも保持能力(ホルダースキル)を使って大げんか。

ここで、自分の能力の異常性に気付く。

自分がこのくらいできるんだから相手もこのくらいできるだろう、と思い込んでいたのが失敗だった。

むしろ、他人と深く触れ合わずに上っ面の付き合いばかりしていたことが失敗だったのかもしれない。


喧嘩には勝ったが、その後の周りの目は完全に怯えていた。

そして、その目は、僕の手を払ったあの友達の目と重なった。


卒業するまで、僕は独りになった。

僕を見る人の目は怪物(モンスター)を見る目だった。

僕の背中には、『怪物(モンスター)』と囁かれる声がこびりついている。

今だに、「お前は怪物(モンスター)だ。怪物(モンスター)と同じだ」と言われるのが怖い。


『化け物』って言われるのは平気なんだけどね。今まで言われてなかったし、保持者(ホルダー)の中で、化け物っていうのは結構褒め言葉みたいになってるし。



いつか、あの二人にも怪物(モンスター)だと言われる日が来るのかと思うと、本当に逃げ出したくなる。

本当に。




本当に。





読んで頂きありがとうございます。


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