表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Doll playing game!!  作者: りゅーず(活動停止)
第0章 始まり
3/4

力のない王

かなり久しぶりの更新。

「で、なにか証明するものはあるのか?」




俺は単刀直入にハデスと名乗る少年に聞いた。

証明するものがなければ信じようにも信じられないのだ。




「むーん・・・ちょっと待てよー。んー・・・」




彼は証明するものを一生懸命に探し出そうと懸命であった。

しかしその姿は小学校低学年ほどの容姿なので滑稽極まりなかった。




「じゃあさー、冥王らしくケルベロスとか呼んでよ。」




俺は冗談のつもりで冥界の門番ケルベロスの名前を口に出した。


しかし彼の反応は想像とは違った。




「おお!それいいな!じゃあそれで決まりだな!ただここで呼び出せるか・・・?」




なんと呼び出すといっているのだ。まず冥界の門番をかってにつれて来たら困るのではないかと疑問に思ったが、もし本人が本当にハデスだとしたら冥界は大騒ぎなんだろうなとのんきに構えていた。








目の前に巨大な犬の足が見えるまでは。




「ぎゃ!え?うえっ?な、なんだよそれ!!」




自分で言ったはずだが驚いてしまった。本当に出すとは思ってもいなかったからだ。出てきたのは足だけだったが。





「なんだ人間。お前が呼べっていたのに本人がビビってんじゃねえか!だっせえ!」



彼は爆笑しながら俺のことを指さして膝を叩いていた。

切れなかったのは、本当のことだからということと、あんな化け物を呼び出す力を持っている奴をあまり刺激したくなかったからだ。





「ま、これで俺様のことが本当にハデスだったっていうことが分かっただろ!参ったか人間!」




またもやハデスはにゃはははは!と笑っていた。

しかし、ここで疑問が起こった。

なぜ冥界の王であるハデスがこんなところにいるのだと。そしてなぜ自分を助けたのかと。

確か冥界の王ハデスは常に冥界にやってくる死者の魂をさばいたりしなければならなかったはず。

そのため天界で行われる宴会などには参加しない。そうギリシャ神話では伝わっていたはずだ。


しかしこの目の前にいるのは冥界にいるはずのハデス。しかも容姿もとても幼い。

しかしさっき見たようにハデスであることは間違いないようだった。





「なあ、なんで冥界にいるはずのお前がいるんだ?」



しまった、冥界の神をお前呼ばわりしてしまった。そうとっさに思ったが彼の反応は違った。




「あー・・・いやー・・・な?ちょっとな?まあそういうわけだわ。ははは・・・」




「いや!全然わかんないし!」




ハデスはとても渋っているように見えたが、聞くしかなかった。




「なあ、詳しく聞かせてくれよ。俺もそこらへんわかんないと怖いし。」




「んー・・・実はあんまり覚えてないんだわ。いつの間にか人間たちのいる所に来ちゃったというかなんというか?」




回答はとてもあいまいなものであった。これではさっぱりわからない。

そこで、二つ目の疑問を聞いてみた。




「じゃあさ、なんで俺を助けたの?お前冥界の王なんだろ?死なないと住人増えないぞ?」




「あー・・・それはだな・・・いわゆる器兼パシリにしようかなーって。」




彼はしれっといった。パシリにしようかなと。




「パシリ?パシリってあのパシリか?」




「おう!当たり前だろ!」




むしろすがすがしい気分になった。あそこまでズバッと言われれば言い返す余地もない。




「じゃあさ、器ってなんなの?」




言い返せないので器という言葉も聞いてみた。




「ああ、器ってのはいわゆる魔力の入れ物みたいなもんだな。人間はみんな魔力なんて持ってないから器がちっこいかひどい時にはないんだ。で、もう一人その器役が必要なんだよ。」




かなりざっくりした説明だったがなぜか理解してしまった。





「じゃあ、冥界ではどうやって暮らしてたんだよ。」





「冥界では器はいらねえ。人間界だからこそいるんだよ。」




「じゃあ冥界に戻ればいいじゃん。」




「・・・・・・だから戻れないから困ってんだろーが!!」




俺はその言葉に驚いて少しの間動くことができなかった・・・





今回長めなので文章ぐちゃぐちゃになっているかもしれない・・・


その時はすみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ