プロローグ
ついていない、今日は非常についていない。
俺はそうつぶやきながら商店街を歩いていた。
いつもは売り切れるはずのないものが売り切れ。欲しかった本も入荷予定なし。
挙句には道の真ん中で派手にずっこけて近所の小学生たちに笑われる始末。
一体何が悪かったのだというのか。こんな日は死んでもおかしくないと思う。
「また管理人に怒られるかも・・・」
大激怒した管理人さんを思いながら俺は身震いをした。
そもそもが管理人のせいだ。お鍋壊れたから買ってきてって・・・
「俺はパシリじゃねえ!!」
しまった、叫んでしまった。周りに誰もいなくてよかったがあの悪がきが居たらまたからかってきただろう。まあ、そこもかわいいけど。
「えーと・・・後は・・・・・・」
俺は買い物リストを見て買い忘れが無いか確認しながらアパートに戻ろうとした。
その時、後ろからけたたましいクラクションが鳴り響いた。
その瞬間振り向きたくないと思った。しかし反射で振り返ってしまう。
そこにあったのはトラック。
今更ながらもこの通りは信号がないくせにトラックがよく走る道路だと思いだした。
死ぬ。
本能的にそう思った。
自分の何十倍もあるトラックが突っ込めば命はないだろう。
「死にたくない死にたくない死にたくないぃぃぃぃ!!ゼウスとかポセイドンとか助けろぉぉ!」
俺は途切れる意識の中で誰かの声を聴いたような気がした・・・
更新超不定期になります。グダグダ。
修正中なう。