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それでも

学校に行けば

大好きな友だちの

小沢君と野村君に会える。


なので

自宅にいる間の

憂鬱な時間は我慢できた。


学校帰りには

毎日のように

僕は2人と一緒に


ファストフード店や

ショッピングモールの

フードコートに行った。


ただ

僕は無一文であり

いつも会計は

2人に頼っていた。


小沢君と野村君が

3人分を割り勘で

払うという感じであった。


僕が家では

まともに朝食も夕食も

食べさせてもらえないことを

2人は知っていた。


なので

大皿料理を頼むと

ほとんど僕に食べさせてくれた。


休日などにも

パンとか食べ物を

届けてくれたことがある。


僕は何度も

ご馳走になるのは

遠慮していた。


すると


大人になって

金を稼げるようになったら

奢ってくれたらいいよ!

2人は笑っていた。


もちろん

彼らは本気で

僕に将来、ご馳走してもらおうとは

思っていなかったはずだ。


自分たちが

ご馳走することで

僕に気を遣わせないように

そう言ってくれただけだ。

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