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それゆえ
今学期の通知表で
2人が落胆してしまい
登校拒否が
続いてしまうのを
僕は防ぎたかった。
さらに
君と野村君は
凡人の僕と違って
優秀な人間だから!
将来は必ず
社会の役に立つ人になれる!
だから
これから頑張って
生きていってほしい!
と
僕は小沢君に
言い聞かせる。
そして
鬼頭と貴島と間瀬は
僕が必ず何とかするから!
奴らが学校から
いなくなったら
学校に来るんだよ!
と
小沢君に約束させた。
これで
もう小沢君に
言い残すことはない。
しかし
帰ろうとした時
こんな僕と
友だちになってくれて
本当に、ありがとう!
君と野村君は
最高の友だちだった!
生まれ変わっても
また友だちになってね!
と
僕は泣きながら
言ってしまったんだ。
そんなことは
手紙に書いた言葉だ。
言う必要ないし
言ってはいけなかった。