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お小遣いも親から
全く貰えないこと。
それどころか
子供の頃から
祖父母から貰って
貯金しておいたもの。
その大切な金までも
母の再婚相手の男に
巻き上げられて
ギャルブルに使われたこと。
そんなことまで
小沢君や野村君に話した。
2人とも
優しい性格である。
そのような
僕の悲惨な現状を知り
気の毒に思ったようだ。
社会福祉協議会とか
児童福祉施設とかに
相談したらいいとか
アドバイスしてくれた。
よかったら
僕たちも高坂君に
付き添ってあげるから!
とも
言ってくれた。
その心遣いは
ありがたかったが
自分の家庭のことで
2人に迷惑かけたくなかった。
それゆえ
大丈夫だから!
心配しないで!
と
ありだかい
彼らの申し出を
僕は丁重に断った。
正直に言うと
僕は家の中では
楽しくなかった。
しかし
母の再婚相手だけでなく
母までも僕のことを
邪魔者扱いするようになっていたからだ。