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もちろん
その2人は大親友の
小沢君と野村君だった。
腹ペコの僕が
奴ら3人に頼みの綱の
給食を取り上げられて
悲しくて泣いている。
その僕の姿が
小沢君と野村君には
いたたまれなかったんだ。
2人も腹ペコなのに
僕のためにパンを残して
後で奴ら3人のいない所で
いつも渡してくれた。
さらには
放課後に何か
御馳走してくれた。
そんな時にも
高坂くん!
助けてあげられなくてゴメンね!
と
2人とも
申し訳なさそうな
泣き顔であった。
そんなこともあり
僕は心に誓ったんだ。
僕は今後
小沢君や野村君のためなら
どんなことだってやろう!
自分の命に替えても
2人に恩返しをしよう!
と。
今回の計画も
自分だけに対する
イジメだったのなら
僕は我慢したはずだ。
僕は決して
奴ら3人に
瀕死の大ケガを
負わせようとしなかった。