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食事さえと
まともに毎日
食べさせてもらえない
自分の家庭の事情。
そのことは
僕はクラスメイトには
言わなかったし隠していた。
しかし
隠しても
なんとなく
伝わってしまうものだ。
僕の家庭環境は
クラスメイトたちは
ほぼ知っているはずだ。
そのことを
鬼頭、貴島、間瀬の
3人も知っているはず。
それゆえ
奴ら3人の
僕へのシャリ上げ
給食のカツアゲは
クラスで最も酷かった。
奴ら3人の
シャリ上げは普通
デザートのみである。
しかし
僕に対しては
デザートだけでなく
パンやオカズも取り上げた。
僕が腹ペコで
給食頼りだったのを
知っての嫌がらせだった。
僕は情けないことに
牛乳だけになった
給食を前にして
涙を溢したこともあった。
そんな時
いつも僕を気遣う
二つの視線を感じた。