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そのために
奴ら3人に近づく
僕の足音は消されるはずだ。
そもそも
奴らは話しながら
僕を待っているはずだし
背後からの
僕が忍び寄る
気配なんて感じられない。
ここからなら
奴らが3人とも
揃っていることも
僕は確認できる。
ふと気づいたが
今日の学校は
夏休み前ということで
半日授業である。
ただし
給食はある。
奴ら3人は
授業をサボることはあるが
給食だけは必ず食べにくる。
なので
この神社に来るのは
奴らも早くても
午後1時ギリギリだろう。
給食といえば
まともに家で
食事を食べれない
僕にとっては命綱だ。
特にデザートなんて
一番の毎日の楽しみだった。
しかし
二年生になってから
鬼頭、貴島、間瀬に
頻繁にシャリ上げされていた。
シャリ上げというのは
給食を奪われることだ。