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とはいえ
僕は剣豪でもなければ
後世に名を残すほどの
人間でもないんだ。
それに
相手の3人は
極悪非道の奴らだ。
弱い者イジメをする
奴ら3人も卑怯者だ。
なので
僕が背後から
襲いかかることに
何の罪悪感もない。
僕は実際に
竹やぶの奥に
入ってみることにした。
これはイケるな!
と
僕には、わかった。
神社の裏庭からは
生い茂る竹やぶの
中は、よく見えない。
しかし
竹やぶの中からは
神社の裏庭の全体が
鮮明に見えるからだ。
あたかも
マジックミラーの
感じとなっている。
さらに
好都合なことがある。
それは
竹やぶからは
長いベンチが
背中向きになっていること。
おそらく
僕を待っている
奴ら3人はベンチに座るはず。
さらには
今日は風が強くて
竹同士が擦れるのか
かなりの音がする。