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僕と同じように
小沢君も野村君も
感じていたという。
ところが
彼女たちを
実際に目の当たりにして
なるほど!
やはり
600倍以上の
難関を潜り抜けただけある!
と
僕は納得したんだ。
とにかく
全員が目力が
ハンパなかったからだ。
握手した時に
眼と目が合った時
一瞬で相手の魅力に
引き込まれてしまった。
クラスにいる
一般人である
美少女とは明らかに
一線を画していた。
やっぱり
アイドルになれる子は
クラスの可愛い子とは違うね!
と
僕たち3人は認識した。
今まさに
僕の目の前にいる
百華さんの目は
あの時に見た
アイドルの目力を
彷彿させるものだ。
目が合い続けると
ドキッとしてしまう。
ゆえに
僕は意識的に
時々、逸らしている。
百華さんと
接点のあった
男の子たちは皆
惹かれてしまうはずだ。




