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すると
談話室のソファーに
一人の女の子が
座っているのが見えた。
その女の子は
僕の姿を見ると
立ち上がってくれた。
まずは
僕から挨拶しないと!
と
女の子に前に行くと
はじめまして!
高坂久登といいます!
今日は、わざわざ
ありがとうございました!
よろしくお願いします!
と
僕は女の子に
深々と頭を下げた。
しかし
恥ずかしさからか
僕は相手の顔を
まだ見れなかった。
つまりは
人と話す時には
目を合わせるという
鉄則を守れていない。
それでも
笑顔だけは
僕は忘れなかった。
すると
はじめまして!
モモカです!
こちらこそ
よろしくお願いします!
と
アニメ声風の
可愛らしい声が
僕の耳に届いた。
その相手の
声優さんのような
声に魅力を感じて
次の瞬間には
僕は相手の顔を
ガン見してしまった。




