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なので
そのことは
もう諦めていたし
忘れていたほどだ。
ところが
所長との面談から
一週間たった頃だ。
自室で昼食を
食べ終わった時に
高坂君!
これから
談話室に行くよ!
と
職員が呼びにきた。
聞けば
僕の希望通りに
同年代の女の子と
話せることになったという。
えっ!?
マジかよ?
僕は全く
期待していなかったので
心の準備も出来ていない。
なので
ドキドキしてしまい
体が緊張で強ばった。
なにしろ
僕が同年代の女の子と
話したのは4年以上前だ。
今年度になり
全国模試を受ける時
職員の付き添うもあるが
僕は何度か外出している。
なので
その時に女の子を
見たことだけはある。
僕は模試会場で
近くにいる女の子を
見ただけでドキドキした。
なので
うまく話せるか?
というか
ちゃんと会話を
成立させられるか?
と
僕は不安であった。




