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今回の9月の
所長との面談では
そんなことも話した。
すると
僕のリスク回避を
話を聞いて
高坂君の性格は
石橋を叩いて
渡るのではなくて
石橋を叩いて
さらに揺すってから
渡るような性格だね!
と
僕の慎重さを
所長は表現していた。
所長の表情には
感心もしているが
驚きもあるようだ。
確かに
そうであろう。
あまり
神経質になるのは
よくないと思うが
絶対に失敗できない
大学入試においては
慎重過ぎることはない。
学力を絶対に
不合格にならない
レベルまで上げること。
さらには
二次試験中に
どんなハプニングに
襲われたとしても
僕は狼狽えずに
対応できるような
準備もしておくつもりだ。
おそらく
所長の驚きは
あの事件の犯行と
慎重過ぎる
僕の性格との
ギャップであろう。




