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というわけで
所長に言われて
鬼頭と貴島と間瀬に
手紙を書くことになった。
今は1月下旬で
僕は奴ら3人とは
三年半も会っていない。
なので
最後に会ったのが
あの事件の時である。
あの日のことは
今でも鮮明に
僕は覚えている。
これは
小沢君と野村君も
言っていることだが
楽しい時は
時間が過ぎるのが早いが
苦しい時は
一日一日が長く感じる。
思えば
中学二年の一学期は
奴ら3人にイジメられて
地獄の日々であったゆえに
小沢君と野村君
僕にも一日一日が
とても長く感じた。
しかし
この医療少年院に
来てからの一日一日は
とても短く感じる。
ここに来てから
もう三年以上なの?
と
あまりの
時間経過の早さに
僕は驚いている。
その理由は
ここでの生活が
僕には楽しくて
快適であるからだ。




