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しかし
ポケットに手を入れた
僕が現れても
奴らは警戒しないだろう。
僕は早速
催涙スプレーを
試すことにした。
それも
前に奴ら3人がいる
設定での試みである。
ただ奴らに
あまり近づき過ぎるのは
危険であろう。
なぜなら
おとなしく金を
受け取ろうとするとは
限らないからだ。
いきなり
前から来た
僕に飛びかかってきて
金を奪おうとする。
そんな危険も
ありうるからだ。
もちろん
僕は大金など
持っていない。
とはいえ
奴ら3人は
僕が大金を持ってきたと
信じているはずだ。
奴ら3人に
飛びかかってくることも
想定しての予行練習をした。
奴ら3人の位置から
数メートル離れた所から
近づきながら噴射するんだ。
そうすることで
相手からの攻撃の
開始を避けられるはず。