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やがて
3人の会話は
中学時代の話となる。
僕は一度
親しくなれば
誰とでも仲良くできる
タイプであった。
しかし
子供時代の僕は
極度の人見知りだった。
そのせいで
引っ越した直後に
進学した中学では
入学当初は
初対面となった
クラスメイトには
全く馴染めなかった。
その状態が
夏休み前まで
続いてしまい
さすがに
孤立感を感じて
ヤバいと思い始めた。
このままだと
登校拒否になるかもと
自分でも感じていた。
そんな僕を
心配そうに見る
2人の視線を感じていた。
その2人とは
クラスの優等生の
小沢君と野村君だった。
ある日のことだ。
学校から帰ろうと
教室を出ようとした時
ねえ!
これから
僕たちは2人で
マックに行くんだけど
高坂君も一緒にどう?
と
2人のクラスメイト
小沢君と野村君が笑顔で
僕を誘ってくれたんだ。
その時
僕は嬉しくて
たまらなかった。