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それゆえ

ここに居る間は

僕は命を狙われる

危険は、ないだろう。


問題なのは

退所した後である。


社会復帰後は

僕には守ってくれる

組織も人も、いない。


頼りになるのは

小沢君と野村君だけ。


ただ

2人にしても

中学時代と違って


いつも

自分の身近にいて

支えてくれるわけでない。


きっと

高卒後には

住むところも

離れることになるからだ。


そう思うと

少し不安である。


あれ?


ふと思ったが

あの事件の前は


どうせ

自分には今後

悲惨な人生が

待っているだけだ!


だから

いつ死んでもいい!

開き直りのように

僕は考えていたんだ。


それなのに

今の僕は死ぬのが

怖くなっているようだ。


どうして

死ぬことが

怖くなったのか?

自問してみた。


答えは簡単だ。


今の僕は

あの事件の頃の

自分とは違うからだ。

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