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しかし
僕は例によって
ここでは特別扱いだ。
僕の学業成績が
職員全員に知れ渡ると
高坂君は
わが院の希望の星だ!
とか
僕の見込みは
さらに良くなった。
ということで
僕たちの不謹慎な話を
職員は止めるどころか
興味津々で聞いている。
ふと見ると
笑いを堪えている。
おそらく
高坂君は学業の
成績優秀なだけでなく
ユーモアセンスもあるな!
面白い子だな!
と
立ち合いの職員は
思っているようだ。
それでも
小沢君と野村君には
一つだけ不安があるという。
それは
僕への危険だという。
この世には
お金に困って
切羽詰まってしまい
100万円ほどで
殺人を引き受ける
外国人がいると噂がある。
なので
もしも今後
鬼頭、貴島、間瀬が
そんな輩と
接点を持てれば
僕を殺すために
依頼するかもしれない。