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そして
鬼頭と間瀬も
僕を殺すつもりだという。
となると
5人もの人間に
僕は命を狙われている。
いくつ命があっても
高坂君は足りないよね!
なにしろ
5人の殺し屋に
狙われているんだからさ!
と
小沢君と野村君は
僕に冗談っぽく言う。
もしも
プロの殺し屋に
命を狙われたら
僕は防ぎようがない。
医療少年院に
入っている間は
大丈夫であろうが
退所したらアウトだ。
なにしろ
殺し屋の方は
僕の顔を知っているが
こちらは知らない。
こうなると
僕は逃げられない。
ただ
鬼頭、貴島、間瀬は
不自由な体ゆえに
僕を殺しに来れない。
母と再婚相手の男は
人を殺せるほどの
度胸などないはずだ。
それに
その5人の顔を
こちらも知っている。
なので
これらからの
対応もできるし
僕に怖さは、ない。




