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つまりは我が校の
中途半端な不良たちは
弱い者イジメをしたかった。
この世で
弱い者イジメほど
楽しいものはない。
どんなに
イジメたとしても
相手は絶対に
歯向かってこない。
ただ
僕の事件により
弱い奴でも
歯向かうことがある。
それが
我が校の不良たちは
認識したはずだ。
それゆえ
我が校からは
イジメは皆無になった。
しかし
鬼頭と間瀬の場合
どんなにイジメても
不自由な体ゆえに
自分たちには絶対に
歯向かうことはない。
それゆえ
不良たちは
弱い者イジメを
安心して楽しめる。
不良たちは
鬼頭と間瀬の
体を乱暴に転がして
俯せの姿勢にさせた。
それから
おい!
イモムシ1号!
イモムシ2号!
車椅子に向かって
ハイハイ競争をしろ!
と
不良たちは何と
鬼頭と間瀬に命じたんだ。




